あなたに合わせた学習スケジュール 現状を自己分析し、合格までのスケジュールを立てることから始めましょう 。
経験も知識も少なく、初めて受験する場合。
- 無線通信に関する業務経験や初学者の方
- 試験に慣れていない方
- 物理や数学のいずれかに苦手意識がある方
物理数学が得意な方や、関連する知識をお持ちの場合。
- 過去に電波に関係する学習経験がある方
- 試験に慣れている方
- 物理・数学や法律が得意な方
現在、無線通信に関わる業務に就いている方や、今回が2度目の試験の場合。
- 関連資格を持ち、科目免除制度を利用して受験が可能な方
- アマチュア無線などの趣味や業務経験をお持ちの方
- 過去に受験経験のある方
1ヶ月目
2ヶ月目
3ヶ月目
4ヶ月目
5ヶ月目
- 毎日2~3時間の学習時間を確保してください。しばらくは、学習が習慣化するように、毎日決まった時間帯を確保すると、学習リズムが身につきます。物理や数学が苦手な方は、学生時代の教科書を見直したり、インターネットなどで復習をすると比較的スムーズに進みます。知識問題は、専門用語のほか、周波数や年数など、覚えることが多く、学習の初期が一番つらい期間となります。ただ、テキストやDVDには、重要事項がまとめられているので、繰り返し学習すれば必ず身につきます。継続することが初期の学習では大切なポイントとなります。計算問題については、後回しにする方が多くみられますが、そのようなことはせず、8割以上の理解度を目標に、2カ月間でしっかりと練習してください。
- 6カ月の期間を専門科目の学習をします。計算問題が難しく、学習時間が知識問題よりも計算問題に極端に偏る方が多いので注意してください。知識問題は点数に結びつきやすいため、十分に学習時間を割くようにしてください。計算問題は、基礎的な問題を回答できるまでを目標にして、時間があれば、少し難易度の高めの内容へと進みましょう。3カ月目に入れば、法規の科目をはじめます。もし先月までの無線工学の理解度が浅いようなら、5割ぐらいの理解度になるまで無線工学の学習を延長しても構いません。ただし、延長は1週間を目安に切り上げて、不足部分は過去問の学習で補うようにしましょう。法規の科目は、条文を暗記するのではなく、趣旨を把握することがポイントになります。テキストやDVDでは、この条文で何を決めたいのかを分かりやすく説明しているので活用してください。8割以上の理解が出来ているようなら、予定のスケジュールを前倒しして次の過去問の学習へ進んでも良いでしょう。
- 4カ月以降は、過去問の学習です。直近の10回分を最低5回は行いましょう。過去問には、2問前後の難問が出題されることがありますが、時間的余裕がない場合は、そのような問題に時間をかけることは避け、確認程度にとどめましょう。頻出問題など、確実に点数に結びつく部分を確実に正解できるようになることが重要です。
1ヶ月目
2ヶ月目
3ヶ月目
4ヶ月目
- 無線工学の科目からスタートです。スタート時は、初見の内容が多くなるため、学習が最もつらい期間になりますが、毎日2時間を目安に学習をしてください。お仕事などで時間が取れない方は、通勤時間などの細切れの時間を見つけ、時間を確保しましょう。無線工学の学習は、7週間を予定していますが、毎日2時間の学習を続けると、テキストやDVD視聴は3週間程度で一通りやり終えます。練習問題を合わせても4週間ほどです。残りの期間は、理解不足の内容を復習するか、もう一周、最初からすべて見直すなど、復習で知識の定着をしてださい。くれぐれも計算問題を後回しにすることや、苦手分野を放置しないように心がけてください。
- 法規の学習期間は、4週間の予定です。法規の学習は、法律の丸暗記と言うより、法律の重要なポイントを掴むことが重要で、テキストやDVDを学習することが一番の近道です。学習の流れは、無線工学と基本的に同様の流れをとり、テキストやDVDを一通り学習し終えたあと、復習を繰り返します。単調な反復学習が苦手な方は、練習問題で理解を深めることや、過去問を取り入れるなどして、学習にアクセントを加えるのも良いでしょう。
- ここまでで、11週間ほどが経過しており、残りの期間は過去問を中心にします。直近5回分の過去問を、5回は繰り返すようにしてください。1回分の過去問を学習し終えるのに、1週間近くかかるかもしれませんが、2回目、3回目と経験していくにつれて、必要な時間は少なくなっていきます。最初は時間を気にせず、間違った問題を復習し、正解した問題でも、なんとなく正解した問題は、解説を確認してください。最後の1カ月は、過去問に集中すれば、合格レベルに到達しているはずです。
1ヶ月目
2ヶ月目
3ヶ月目
- すでに一定以上の事前知識がある方の学習スケジュールです。1日の学習時間は1.5時間を目安にしましょう。ますは無線工学から学習です。一通りテキストとDVDの学習をし、すでにお持ちの知識を確認しながら進め、もし、知識不足や未知の内容があれば、その部分を集中して学習していきます。今回が再受験の方は、既知の内容が多いと感じた場合でも、飛ばすことはせず、一度は教材で学習をしてください。これまでの知識が整理され理解度がより高まるはずです。無線工学の学習を早めに終えたら、予定を前倒しして次の科目に進んでください。
- 法規の学習期間は、3週間の予定です。法律が得意の方や、学習経験がある方は、比較的スムーズに進行するでしょう。法規の科目でも、教材を一通り学習してください。現状の知識に間違いがないかを確認しながら進め、補完すべき内容があれば、その内容を習得することに注力してください。もし、予定より早く学習を終えた場合は、前倒しして次の過去問の学習へ進んでください。
- 最後の1カ月は過去問に集中します。直近5回分の過去問について、3回を目標に繰り返しましょう。過去問に慣れてくると、問題文をよく読まなくなったり、何となく正解が判断できたりしますが、必ず問題文を最後まで読む習慣をつけ、正解の判断には根拠を持って回答できるようにしてください。本番直前には、よく間違う問題をもう一度確認するようにしましょう。
各科目の特徴について 無線工学と法規の2科目があり、範囲は広い
無線工学(全24問 / 合格ライン:15問以上)
試験科目の電波工学は、ドップラー効果やスペクトル拡散などの高校物理で習った用語が出てきます。
計算問題は、6問前後の出題があり、対数(log)やデシベルの知識が必要です。
物理や数学が苦手な方は、まずは学生時代に習った物理・数学の復習をした後、本格的な学習に進むことも視野に入れてください。
電波工学は満点を取ることは難しい内容となっています。毎年、ほとんどの問題は、類似する内容が出題されており、比較的、対策はしやすいのですが、手が付けられないほどの難問が数問混じっていることがあるため、余計に難しく感じてしまいます。
電波工学の学習ポイントは、「類似問題を確実に回答できる」ことに尽きます。
時間に余裕がある場合は別ですが、難問は、失点することは織り込み済みで学習をしたほうが良く、計算問題が苦手でも類似問題レベルは回答できるようにしてください。
類似問題を確実に正解ができるようになれば、合格レベルに達します。
法規(全12問 / 合格ライン:8問以上)
試験科目の法規は、知識問題です。
暗記量は多くなりますが、学習した分は必ず点数に結びつく科目です。逆に言えば、受験者にとって全く知らない問題が出題されたり、あやふやな知識のまま試験を受けてしまうと正解は難しいと言えます。
出題内容は、毎年、重要な内容について形を変えて出題されており、電波法28条の電波の質についての内容や、電波法72条電波の発射の停止の内容については、良く問われる内容です。
過去問を通して傾向を知ることは効果的な学習なので、十分に時間を使って学習していただくと良いでしょう。
法律関係の内容は、時代と共に訂正されることがあるため注意が必要です。
過去問を利用する場合は、10年以上昔のものは避け、直近の問題から確認することを念頭に入れておいてください。