試験対策 合格基準の 6割以上を目指すことが重要。満点を狙う必要はない。
最初の学習目標は、各科目60%の習得を目指す
エネルギー管理士の試験は、広範囲の学習が必要であるため、相応の学習時間を必要とします。
実務経験があり、事前にかなりの知識を持つ方でも、最低100時間程度は必要で、学習期間に3カ月を用意しています。
まったくの初心者にとって、試験範囲を100%習得することは、かなりハードルが高くなります。
試験の合格基準は、各科目で60%以上の得点であることを理解してください。
特に、初心者の学習目標は、最初は60%の理解度を目指すようにして進めていくと気持ちも楽になるでしょう。
学習の仕上げの段階で、問題を解きながら理解度を上げていくようにしましょう。
過去問を繰り返すことが得点力を上げるカギ
どの試験にでも当てはまることですが、合格のために過去問の学習は不可欠です。
エネルギー管理技士のような出題範囲が広い試験では、出題傾向を知り、よく出題される頻出問題を得点源にすることが、効率よく合格するためのカギとなります。
過去問を繰り返すほど、傾向の似た問題に数多く当たるたり、早ければ3年分ほどで、出題傾向が把握できるはずです。
出題傾向が分かれば、その内容を重点的に学習すれば得点力は確実に上がります。
過去問の学習には十分に時間を割くようにしてください。
計算問題対策
受験者の傾向として、計算問題を苦手としている方が多くいます。
難易度の高い問題も出題されますが、公式を理解し、数多く練習することでほとんどの問題に対応できるようになります。
計算問題の習得には、コツコツ練習することは避けられませんが、一定のレベルまでは、練習量に比例して得点できるようなります。
特に、過去問の計算問題を理解できるまで練習を重ねてください。
専門科目「熱と流体の流れの基礎」が最も難易度が高い
専門科目の「熱と流体の流れの基礎」は、苦手とする方が多い科目です。
計算問題の出題割合が5割以上あることと、知識問題と計算問題の両方で物理学の専門的な知識が必要となることが要因です。
初心者の方だと、6割以上の合格点を得るための学習時間は、他の科目と比べて2倍以上必要となります。
効率的に得点できるように学習しなければ、他の科目の学習にも影響します。
難問よりも確実にできそうな問題を必ず得点できるように対策することがポイントです。
そうすれば5割の得点は稼げるので、まずは安定して5割以上を確実に正解することを目標にしてください。
そのあと、過去問などで合格レベルまで引き上げていくと良いでしょう。
科目免除制度を利用する
どうしても合格が難しい場合や、毎日十分な学習時間を確保できない場合などは、科目免除制度を利用して、2年計画や3年計画で合格を目指すのも良いでしょう。
2年計画であれば、1年ごとに2科目ずつの合格を目指すように計画すれば、負担は軽減し少ない学習量で合格の期待値も上げることができでしょう。
複数年で計画を立てる場合は、苦手科目から合格することがポイントです。
受験者の傾向として、最も学習のモチベーションが高いのは、学習の初期段階なので、苦手科目を先に合格してほうが効率的に合格できるからです。
受験者が最も苦手科目とする科目である、「熱と流体の流れの基礎」の科目を先に挑戦することがおすすめです。
学習計画は、受験者の状況により異なりますが、学習期間が長期になるほど、負担が続き、モチベーションも下がるので、できるだけ短期間の学習で済むように計画を立てましょう。