第三種電気主任技術者

電験三種【法規】の勉強方法を大公開!

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電験三種試験(正規名称:第三種電気主任技術者試験)には、理論、電力、機械、法規の4つの科目の試験があり、すべてに合格する必要があります。

ここでは、【法規】科目に的を絞って徹底分析し、合格するための勉強法を公開しています。是非、最後まで目を通してください。

電験三種【法規】の合格基準点と合格率

電験三種の過去の試験の合格基準点とポイント

電験三種(第三種電気主任技術者)の合格基準点は60点で、60点以上を獲得すれば合格は確実です。

しかし、実際は科目間調整が入り、基準点が少し上下することが考えられます。試験後に第三種電気主任技術者試験委員会が各科目の合格基準点を決定し、試験結果と同時に公表されます。

2015(平成27)年度からの科目別合格基準点を見てみましょう。

  理論 電力 機械 法規
2023(令和五)年下期 60 60 60 60
2023(令和五)年上期 60 60 60 60
2022(令和四)年下期 60 60 60 60
2022(令和四)年上期 60 60 60 54
2021(令和三)年 60 60 60 60
2020(令和二)年 60 60 60 60
2019(令和元)年 55 60 60 49
2018(平成30)年 55 55 55 51
2017(平成29)年 55 55 55 55
2016(平成28)年 55 55 55 54
2015(平成27)年 55 55 55 55

この結果からいえることは、まず全体として100点を目指す勉強ではなく60点を確実に獲得できる勉強法が必要ということです。

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 他の科目が易しいとは決していえませんが、【法規】の試験対策を重点的に行うことが合格へ繋がる勉強のポイントになります。

電験三種の【法規】とはどんな試験か

では具体的に【法規】がどのような試験なのか、その内容をみていきましょう。

電験三種の試験の科目

まずは電験三種の試験科目全体から紹介します。

電験三種の試験は以下の4科目で構成されており、それぞれ合格基準点に到達すれば「科目合格者」となります。

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科目合格者は、合格した試験以降、連続して5回まで合格した科目の試験が免除されます。
現在は電験三種の試験は年に2回実施されるので、つまり3年間で4科目に合格できればいいということになります。

<電験三種の4科目>
理論・・・電気理論、電子理論、電気計測及び電子計測に関するもの。
 配点5点のA問題14題+配点10点のB問題3題
 試験時間:90分

〇電力・・・発電所、変電所の設計及び運転、送電線路、配線線路(屋内配線を含む)の設計及び運用、並びに電気材料に関するもの。
 配点5点のA問題14題+配点10点のB問題3題
 試験時間:90分

〇機械・・・電気機器、パワーエレクトロニクス、電動機応用、照明、電熱、電気化学、電気加工、自動制御、メカトロニクス、並びに電力システムに関する情報伝達、処理に関するもの。
 配点5点のA問題14題+配点10点のB問題3題
 試験時間:90分

〇法規・・・電気法規(保安に関するものに限る)及び電気施設管理に関するもの。
 配点6点のA問題10題+配点13点のB問題2題+配点14点のB問題1題
 試験時間:65分

法規が難しい理由

電験三種の【法規】は科目別合格率をみても圧倒的に難しい科目となっています。 その主な理由は5つあります。

①出題数が少なく、1問の配点が高い

法規は、知識が6割程度で計算問題が4割程度出題されます。また、問題数がほかの科目に比べて4問少ないので、1問当たりの配点数がそれだけ高めです。

法規の合格ラインは60点なので、満点を取る必要はありません。しかし、模擬試験で65~70点しか取れない場合「本番で1問間違えたために不合格になる」といったケースもあるでしょう。

②試験時間が短い

電験三種の試験は、法規が65分、そのほかの3科目が90分です。法規のみ25分も短いので、時間配分がうまくできない方もいるでしょう。

模擬試験のときは時間配分がうまくできていたけれど、本番は緊張感から90分の時間配分で取り組んでしまったというケースもあります。

特に、難易度が高めの年は時間が足りないと感じる方も増えます。

③出題範囲が広い

法規の範囲は、「電気関係法規」「電気設備技術基準とその解釈」「電気施設管理」の3つに分類されますが、その中でも電気設備技術基準は範囲が広く、毎年まんべんなく全範囲から出題されます。

つまり、山をかけにくく「多分今年はここが出るだろう」とポントを絞って勉強しにくいということです。暗記が苦手な方に取ってはより厳しい科目といえます。

④出題率が分散している

出題率が分散しているので、過去問と似たような問題が出る可能性も低めです。「似たような問題を過去問でやった」ということが少ないので、確実に点が取りにくいのも難易度が高いと感じやすい理由です。

広い範囲のどこから出題されるか憶測しにくいため、時間をかけて全ての範囲を網羅していかなくてはなりません。

⑤受験時間が最後である

法規は受験時間が最後です。1日試験に取り組んだ頭も体も疲れており、普段ならばしないようなケアレスミスもしやすいでしょう。

また、せっかく覚えた知識もなかなか出てこなくなっているかもしれません。科目合格を狙うなら、法規だけの年か法規ともう一科目だけの年を作るのも一つの方法です。また、休憩時間は体力回復に努めましょう。

電験三種【法規】の合格基準点に達するための勉強方法

優先順位を立てて勉強する

電験三種の【法規】はどのような出題で構成されている科目でしょうか。「法規なんだから法律でしょ?」と思う方が多いかもしれませんね。

法律の問題も確かにありますが、実は【法規】の全問題のうち約40%が計算問題で構成されています。

しかもこの計算問題、問題のパターンが少なく、配点の高いB問題のため、効率よく得点の土台を作ることができます。

このことから【法規】の中で、計算問題は最優先すべきといえます。しかし、計算問題だけを勉強したのでは【法規】は合格できませんのでご自身の能力に応じて勉強時間の配分をしてください。

効率よく暗記する

計算問題で土台の40%を作ったら、次は文章問題です。具体的には電験三種の【法規】は7つの法令で構成されています。

電験三種の【法規】7つの法令

① 電気設備に関する技術基準を定める省令
② 電気事業法
③ 電気関係報告規則
④ 発電用風力設備に関する技術基準を定める省令
⑤ 電気用品安全法
⑥ 電気工事士法
⑦ 電気工事業の業務の適正化に関する法律

法令としては7つですが、法律には必ず解釈・施行令・施行規則が付随します。

しかし、これらをすべて暗記するのは遠大な計画で、現実的ではありません。 また、最初から法令に深入りするのは禁物です。「法令を覚えていないから演習問題に進めない」という状態になってしまっては、勉強が進みません。

法令の勉強の1つ目のコツとしては、まず①を後回しにすることです。①は条文が300条近くあり、他の法令と比べてもダントツに膨大です。
また、出題率が分散しており予測が立てにくいのも特徴です。計算問題と他の法令をしっかりとおさえれば、合格には十分手が届きます。

2つ目のコツは、文章問題の暗記です。とはいえ、長い法令を丸ごと暗記するのは大変です。 暗記のコツは解説が十分になされている参考書を読み込んで、理解することです。

特に、出題率の高い条文に絞って解説をしている教材がおすすめです。 出題率の低い条文は過去問演習時に覚えてしまえば問題ありません。

②~⑦の電気関係法規は空欄補充問題が多く出題されます。条文の内容を理解し埋められるように練習をするのがポイントです。

3つ目のコツは「条文番号を暗記しようとしない」ことです。過去問を調べても条文番号が問われたことは一度もありません。

過去問題を何度も演習する

最後の仕上げは過去問です。 昔は「過去問をやっておけば法規だけは合格できる」というほど簡単でしたが、先に触れた通りここ10年間で法規はどんどん難化しており、過去問を解くだけでは合格できません。

ですが、合格するための勉強法としての過去問演習は、計算問題・参考書による法令の暗記に続く、3本目の柱となります。

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【法規】の勉強に割く時間が十分にある方は15年分、時間のない方は10年分を解いておきましょう。
また、過去問をやることで脳に記憶が定着しやすくなります。

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電験三種「法規」まとめ

[sc_fs_multi_faq headline-0=”h3″ question-0=”法規の合格点は?” answer-0=”法規の合格点は、ほかの3科目と同様の60点です。しかし、毎年平均点から点数調整がされるので、53~55点取れれば合格する年もあります。
つまり、それだけ平均点が低めの年が多いと言うことでもありますので、難易度が高い試験だと言えます。油断しないように試験にのぞみましょう。” image-0=”” headline-1=”h3″ question-1=”法規の勉強方法は?” answer-1=”法規は、実務経験がある方が有利です。実務経験をおこなっていないとなかなか理解できない問題もあるでしょう。実務経験がある人はその経験を活かしましょう。
実務経験がない人は、過去問や模擬問題を数多く解き、応用力をつけておくことが重要です。計算問題は難易度が低めなので取りこぼさないようにしましょう。” image-1=”” count=”2″ html=”true” css_class=””]

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