建築施工管理技士

【2024年版】2級建築施工管理技士の【第二次検定】出題傾向と対策方法!

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「2級建築施工管理技士の第一次検定に合格した!」という方の中には、「第二次検定ってなに?どんなことを対策すればよいのだろう・・・」と悩む方も多いでしょう。

「第二次検定」の詳細を見ると、実技が含まれるような感じを受ける方も多いようです。今回は、そんな問がたくさんある「2級建築施工管理技士の第二次検定」について解説していきます。

2級建築施工管理技士免許取得の流れ

まずは、2級建築施工管理技士の第二次検定が試験全体のどんな位置にあるのかについて知るのがおすすめです。あらためて2級建築施工管理技士の資格を取得するまでの流れを解説していきます。

資格の取得にはいくつかの方法があります。基本的には、第一次検定に合格をした後で第二次検定に合格して資格を取得するという流れです。ただし、第一次検定を免除される方もいます。

それは、すでに令和2年度までの学科試験を受けていて合格をしている方や、その他第一次検定免除の資格がある方です。この場合には、第二次検定のみの試験を申し込むことになります。

この資格には受験種別があるのが特徴です。「建築」「躯体」「仕上げ」の3種類の受験種別があります。それぞれの受験種別によって資格取得後に生かせる工事が変わってきます。

建築の場合には、建築一式工事や解体工事に活用できる資格です。

躯体や仕上げについても、それぞれ生かせる工事が決まっています。受験の手引きに詳しい表があるため、あらためて生かせる仕事を確認しておくとモチベーションが上がるでしょう。

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もちろん受験種ごとに試験内容も変わります。そのため、対策をする際には、「自分がどの受験種別なのか」ということを確認しておくのがおすすめです。

2級建築施工管理技士【第二次検定】とは

第二次検定の出題内容や受験資格について、「よくわかっていない・・・」という方のために、ここで整理していきます。平均の合格率や合格基準点も紹介するので、参考にしてください。

出題内容

第二次検定の試験科目は、以下のような構成です。

<総問題数:5問 必要解答数:5問>

  • 問題1 施工経験記述【必須問題/記述式】
  • 問題2 用語説明と留意事項【必須問題/記述式】  
  • 問題3 ネットワーク・バーチャート工程表【必須問題/記述式】  
  • 問題4 法規【必須問題/四肢択一式】  
  • 問題5 施工【選択問題/四肢択一式】

出題形式は記述式と四肢択一式があり、試験時間は2時間となっています。

なお問題5の「施工」に関しては、受験種別によって選択する問題が違います。受験種別の詳細は以下の表を参考にしてください。

受験種別 試験科目 試験基準
建築 施工管理法 建築材料の強度を把握することや、工事をする目的物に対してどのような措置を行う必要があるかを判断していく応用力があること。 設計図書から施工計画や施工図を適切に作成する能力があること。
躯体 躯体施工管理法 基礎や躯体に関係する建築材料の強度を把握したり、それを工事の際に活用したりする力があること。 工程管理や品質管理、安全管理などを理解したうえで施工計画を適切に作成し、施工図を適正に作成することができる応用能力があること。
仕上げ 仕上施工管理法 仕上げに関わる建築材料の強度を理解し、そこから目的物に対してとるべき適切な措置ができる能力。 仕上げ工事の工程管理や品質管理、安全管理を理解をしたうえで竣工計画や施工図を作成する応用能力があること。

※試験内容に関しては制度変更される場合があるため、詳細は必ず試験実施機関でご確認ください。

【令和6年度より新制度開始】受験資格について

2級建築施工管理技士の受験資格は、令和6年度より新しくなりました。

【令和6年度より新制度】2級建築施工管理技士の受験資格
第一次検定 17歳以上であること(試験実施年度末において)
第二次検定 以下のいずれかであること
・2級一次検定合格後、実務経験3年以上
・1級一次検定合格後、実務経験1年以上

第一次検定に関しては、令和5年度以前も試験実施年度末に17歳以上であれば受験が可能でしたので、受験資格に変更はありません。

しかし第二次検定に関しては大きな変更がありました。以前は学歴ごとに受験資格が定められていましたが、2級または1級の一次試験に合格後の実務経験が必要となりました。

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受験資格の緩和は、施工管理技士を目指す方にとって大きなチャンスといえるので、積極的に資格取得を狙ってください。

合格率

以下の図は過去5年間の合格率です。なお2019年度と2020年度は実地試験の合格率を掲載しています。

実施年度 合格率
2019年度 27.1%
2020年度 56.7%
2021年度 52.9%
2022年度 53.1%
2023年度 32.0%

ちなみに、受験の手引きによれば、合格の基準は総得点の60%以上とされています。目標として知っておくとよいでしょう。

【令和6年度】試験日程

令和6年度の試験日程と試験地を紹介します。

【申込受付期間】

・インターネット申込
[第一次検定(前期)]
令和6年2月9日(金)〜3月8日(金)

[第一次検定(後期)、第一次検定・第二次検定、第二次検定のみ]
令和6年6月26日(水)〜7月24日(水)

・書面申込
[第一次検定(後期)、第一次検定・第二次検定、第二次検定のみ]

令和6年7月10日(水)〜7月24日(水)
(令和6年6月26日(水)から一次・二次申込書の販売開始)

【試験日】

[第一次検定(前期)]
令和6年6月9日(日)

[第一次検定(後期)、第一次検定・第二次検定、第二次検定のみ]
令和6年11月24日(日)

【合格発表日】

[第一次検定(前期)]
令和6年7月10日(水)

[第一次検定(後期)]
令和7年1月10日(金)

[第二次検定]
令和7年2月7日(金)

受験費用

2級建築施工管理技士の受験料は第一次検定と第二次検定ともに同じ料金です。下記の受験料は消費税非課税になります。

項目 詳細
第一次・第二次検定 10,800円
第二次検定のみ 5,400円
第一次検定のみ 5,400円

2級建築施工管理技士【第二次検定】の出題傾向

ここでは、第二次検定における出題傾向を大問ごとに解説していきます。

試験の中で大問は5つあり、基本的に出題内容の大枠は同じです。ただし、年度により大問の入れ替えがある場合もあります。

経験記述

はじめに問われるのは「経験記述」とよばれるものです。今まであなた自身が経験してきた工事の概要を文章で書きます。

そのため、あらかじめ工事の概要(工事名や日付、内容や自身の立場など)を暗記しておくことが求められるでしょう。その工事概要を元に、テーマに沿った設問について解答していきます。

テーマは「施工計画」「品質管理」「工程管理」の3つのうちどれかが出題される場合が多めです。

2023年度の2級建築施工管理技士第二次検定では「工程管理」が出題されました。

また、設問については留意点や行ったことの理由、方法などについて書くことが求められるでしょう。

用語説明

次は、用語や施工上の注意についての大問です。この大問では、出題範囲が広いことが特徴です。しかしながら、過去問と同じような形式での設問も多くあります。そのため、過去問を解くことからはじめるとよいでしょう。

工程表

大問3は、工程表に関する問題が出題されています。ここは、近年傾向が変わってきている設問です。1級の試験で出題されている「バーチャート工程表」も出題されるようになってきています。

今まではネットワーク工程表の出題が続いていたのですが、念のためバーチャート工程表についても学習しておくと安心です。

法規

大問4は、法規に関する問題が出題されています。建築基準法などの一部分が抜き出されており、空白になっている部分があります。その空白を選択肢から選んで穴埋めをするという形式です。それぞれの法律の暗記をしておく必要があります。

施工

最後の大問では、施工に関する専門知識を問う問題がでます。受験科目ごとに内容は異なりますが、問題形式は同じです。出題形式は法規と同じです。

このように、さまざまな面から能力を評価する試験が第二次検定です。そのため、計画的に対策をしていくことが必須といえるでしょう。

2級建築施工管理技士【第二次検定】の対策

ここでは、第二次検定の具体的な対策方法について紹介します。試験対策の参考にしてみてください。

出題範囲が広いため、十分な学習時間を確保しておく

さきほど紹介したように、第二次検定の範囲は広いことが特徴です。

また、第一次検定のようにマークシート形式だけないので暗記だけでは通用しません。暗記したことや経験したことを時間内に記述する力が求められます。その上、問題文の意図を読み取れないとずれた回答をしてしまうでしょう。

そのため、できるだけ学習時間を確保しておくのがおすすめです。学習をはじめてみると、「想像以上に時間が足りない」と思うことがほとんどなので、時間の確保に注意しましょう。

経験記述のポイント

二次試験で一番苦労する可能性が高いのが経験記述です。あなた自身の経験を文章にしていくことになります。そのため本番までに過去問を解き、いくつかのパターンを作っていくのがよいでしょう。

問題を解いていく中で大切なポイントは整合性です。工事概要に書かれた内容と設問で答える内容の整合性がとれていることが大切です。

工事概要に基づいた記述ができていないと、点数が思いのほか取れないという可能性もあります。

添削をしてもらう

経験記述を含めて、「採点基準がわからない」「書いたものの、どう改善したらいいかわからない」という場合もあるでしょう。そんなときには添削をしてもらうのがおすすめです。

資格を持っている方に依頼し、添削サービスを活用すると、自分に足りない点がよくわかるようになるでしょう。そのため、過去問を解いたら添削してもらうのがおすすめです。添削してもらったものを元に再度問題を解くと、より定着しやすいでしょう。

また経験記述はさまざまな実際の解答例を参考にすることも勉強になります。記入方法などの形式は大いに参考になります。

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2級建築施工管理技士【第二次検定】のまとめ

[sc_fs_multi_faq headline-0=”h3″ question-0=”2級建築施工管理技士【第二次検定】の受験概要は?” answer-0=”2級建築施工管理技士の第二次検定は、記述式で解答する問題が含まれます。一次検定のようにマークシート方式ばかりではないので、自分の言葉で回答を記さなければなりません。

また、施工経験記述は、自分の経験を元に記述する一種の小論文です。知識はもちろんのこと、国語力も試されます。特に経験記述はしっかりと対策しなければなりません。” image-0=”” headline-1=”h3″ question-1=”2級建築施工管理技士【第二次検定】の難易度は?” answer-1=”2級建築施工管理技士【第二次検定】の合格率は、ここ数年は30%〜50%と幅があります。

決して試験問題が易しいわけではありません。第二次検定は一定の実務経験を積んだ方が第一次検定を突破してはじめて受けられるものです。そのような方々の合格率といえば、難易度が理解しやすいでしょう。” image-1=”” headline-2=”h3″ question-2=”2級建築施工管理技士【第二次検定】の試験対策は?” answer-2=”施工経験記述は、必ず出題される問題なので事前にどの経験を記述するのか決めておきましょう。ある程度パターン完成させておけば、本番の試験で時間を節約できます。

後は練習問題を数多く解いて、国語力を磨きましょう。試験に関する知識は第一次検定で身に付いている方も多いので、後はアウトプット方法を練習します。” image-2=”” count=”3″ html=”true” css_class=””]

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