第三種電気主任技術者

電験三種の平均年収はどのくらい?年収を上げる方法も公開

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電験三種を取得することで、就ける電気の職業は多くなります。

仕事に就く上で、必要不可欠な情報が「年収」ですが、これは持っている資格や勤める企業によって異なるのが現実です。

「給料は良いけれど同時に残業時間が多い」といった仕事も存在します。

データとして年収は良く見えるかもしれませんが、身体を壊したのでは意味がありません。

そのため、電験三種の平均年収と年収を上げるための情報は、日頃から集めておき、電験三種を取得することで就ける仕事の現実を把握しておきましょう。

これにより、仕事を選ぶ基準が分かるようになります。

そこで今回は、電験三種の平均年収と年収を上げる方法について解説します。
電験三種を取得することで得られるメリットについても押さえていきましょう。

電験三種の平均年収は400~530万円

まず始めに、電験三種を取得している方の平均年収を見ていきましょう。
ここでは、求人サイトの求人例を参考に解説していきます。

電験三種の一般的な求人については、次のとおりです。

【A社】 工場やビルなどの電気設備の保守・点検
資格 第三種電気主任技術者
経験 最終学歴:高卒以上、実務経験なしでも可
月給 20万円~34万円
年収例 440万円(28歳・役職なし)
【B社】 電気・発電設備の維持管理
資格 第一種・第二種電気工事士、第三種電気主任技術者
経験 最終学歴:高卒以上、要普通免許
月給 20万円~30万円
年収例 510万円(36歳・役職あり)
【C社】 太陽光発電設備の維持管理
資格 第二種電気工事士・二級電気工事施工管理技士・第三種電気主任技術者
経験 最終学歴:高卒以上
月給 22万円~40万円
年収例 490万円(入社8年目)

上記が電験三種の年収例です。

仕事に就く地域によって差が生じるものの、年収は基本的に400万円~530万円くらいの幅に収まっています。

日本人の平均年収が約420万円なので、電験三種を活かした仕事は資格の取得が難しい分、平均よりは良いことが分かります。

月収としても、高卒・大卒の社会人で15~20万円あたりが相場なので、平均又はそれ以上であることが多いです。

月収100万円や年収1,000万円といった超高額の仕事ではありませんが、年収300万円時代と呼ばれる今の世の中では十分良い方に入る仕事です。

では、実際に電験三種を取得している方は、年収についてどういった本音を抱えているのでしょうか?

次のセクションでは、電験三種【年収】の本音について解説します。
電験三種を取得している人が抱いている仕事に対する本音を確認してください。

電験三種【年収】についての本音

今の時代、給料が良くても残業が多く、仕事に対してやりがいを感じないと不満を抱いている労働者の数は非常に多いですが、電験三種の場合はどうでしょうか?

ここでは、実際に働いている人が抱いている本音について見ていきましょう。

【Aさん】 34歳(男性)
年収 400万円以上500万円未満
仕事の内容 製造業の電気主任技術者
工作機械の修理・改造
今の仕事のここが良い ・工作機械の修理後に感謝されるとやりがいを感じる
・休日出勤をした際には休日手当が支給される
・平日に有給休暇を取りやすい
今の仕事のココが悪い ・人手不足
・資格所有者と電気関係者が少ないため、仕事は常にある
・勤務時間中に私物の修理を頼まれることがある
【Bさん】 30歳(男性)
年収400万円以上500万円未満
仕事の内容契約電力約2,500kWの工場で生産設備の保全+電気主任技術者
今の仕事のここが良い・基本的に残業がない
・転勤のターゲットになりにくい
・万が一の時の再就職が楽。定年後の再就職も安泰
今の仕事のココが悪い・24時間稼働の工場なので、不規則勤務

※引用:仕事のプロが本音を明かすサイト「honne.biz」

上記が電験三種を取得している人の本音になります。
仕事の内容よりも、人手不足や不規則な勤務時間に悩みを抱える方が多いです。

企業の中には、勤務時間が定められている企業もあるため、求人票を見る際にはこういった部分にも注目して探すようにしましょう。

電験三種のメリット

電験三種には、年収とは別に、不規則な勤務形態や人手不足などの問題を抱えていることが今までのセクションで分かりました。

しかし、電験三種は他の資格にはないメリットがあるのも事実です。
ここでは、電験三種のメリットについて見ていきましょう。

安定している

電験三種のメリットとしてまず挙げられるのが、安定していることです。

電験三種を取得することで「電気主任技術者」に就けるようになりますが、この職業は設置の義務が法律で定められているため、需要が無くなりません。

むしろ、電気設備の数は毎年増加しているので、電気主任技術者の需要は毎年増加しているとも言えます。

設置の義務が定められており、需要も無くならないため、電気主任技術者は安定した職業であることが分かります。

また、人手不足の問題は、どの企業でも取り上げられている問題です。

高齢者の退職時代を迎えつつあるので、電気業界全体としては「電気の有資格者は何としてでも手に入れたい人材」といった傾向にあります。

そのため、電験三種の取得者を欲している企業は多く、こういった面でも電験三種は他の資格より有利と言えます。

AIに代えられない仕事

近年、AI技術が普及しており、10年後・20年後に無くなる職業といった話題が世間で注目されています。

電験三種についても例外ではありませんが、電気主任技術者などは「AI技術に奪われにくい仕事」言えるでしょう。

というのも、電気の仕事は資格を有している人にしか従事できません。

技術職というだけでなく、コミュニケーション能力が常に必要となる仕事なので間違いなく人間に付加価値が付く職業です。

そして何より、設置義務が法律で定められているため、法律が改定されない限りはAI技術をいきなり導入することはないでしょう。

現在だけでなく、10年後のことを考えたとしても、電験三種を取得していることで得られるメリットというのはかなり大きいと言えます。

電験三種の年収を上げる3つの方法

電験三種を取得している労働者の平均年収は400万円~530万円くらいですが、これらの年収を上げる方法はあるのでしょうか?

ここでは、電験三種の年収を上げる3つの方法について紹介します。
簡単なものから難易度の高いものまであるので、それぞれ確認しましょう。

経験を積む

まず1つ目が、経験を積むといった方法です。

電験三種には、実務経験が存在しており、学歴などによって必要年数が異なりますが、これを満了することで仕事の幅が広がります。

また、経験を積めば積むほど技術者としてのレベルもアップするため、給料も少しずつ増えていきます。

結果として、役職に就けば年収は大幅にアップしますし、転職や独立を考えていない人の年収を上げる方法としては、経験を積むのが1番オススメです。

経験を積んでいく中で、もっと上を目指したいのであれば、この後に紹介する「上位資格の取得」や「転職or独立」を考えましょう。

上位資格を取得する

年収を上げる2つ目の方法が、電験三種の上位資格の取得です。

電験三種は正式に表記すると「第3種電気主任技術者試験」ですが、この資格には第二種と第一種が上位資格として存在します。

これらを取得することで、就ける仕事の数が格段に多くなるため、年収としても大幅にアップするでしょう。

有資格者の数としても、電験三種よりかなり少ないので、取得することで今より更に安定させることができます。

ただし、第二種・第一種電気主任技術者試験は電験三種よりもはるかに難しいです。

そのため、いきなり取得することは困難なので、まずは「電験2.5種」と呼ばれることも多い「エネルギー管理士」を取得してから、上位資格に挑みましょう。

転職or独立をする

そして、年収を増やす3つ目の方法が転職or独立をすることです。

電験三種は、実務経験を積むことで仕事の幅が広がることは先程お話ししました。

電気業界の企業としては、実務経験を積んでいる有資格者を欲しているため、実務経験を満了すれば仕事の選択肢は今よりも多くなります。

これを利用して、今よりも条件の良い会社に転職することで年収をアップさせることができます。

また、独立をするのも良いですが、これは難易度がかなり高いです。

技術や知識とは別に、営業力が必須となり、初期投資としてもかなり高いものとなるので、相当の覚悟を持っている人以外はオススメできません。

それでも独立を考えているのであれば、電験三種の上位資格を取得し、経験を積んでから検討しましょう。

まとめ

今回の記事では、電験三種を取得している人の平均年収と年収をアップさせる方法について解説しました。

記事の内容について簡単にまとめます。

電験三種の年収と仕事の本音
・電験三種の年収は400万円~530万円
・電験三種の仕事についてはやりがいを感じることが多い
・人手不足や勤務時間が不規則などの問題がある

電験三種のメリット
・需要が増加しており、安定している
・技術者に付加価値があるため、AI技術が普及しても生き残る

電験三種の年収をアップさせる3つの方法
・経験を積む
・電験三種の上位資格を取得する
・転職or独立をする

電験三種は、大幅に年収を貰える資格ではありませんが、安定して仕事に就けることが最大の魅力です。

電験三種を取得してから仕事に就き、経験を積みながら上位資格を取得することで、年収は自然とアップします。

いきなり年収を上げるために不安定な業界に飛び込むのではなく、安定した業界で少しずつ年収を上げていきましょう。

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