これから電気工事施工管理技士の試験を受ける方の中には、
「電気工事施工管理技士試験の学習をする際のおすすめのテキストは?」
「おすすめの勉強方法はなに?」
というような疑問をお持ちの方もいるでしょう。
この記事では、電気工事施工管理技士の試験内容はもちろん、おすすめのテキストや勉強方法について解説していきます。
自分に合ったテキストを使うことで、合格率はグッと上がります。ぜひ参考にしてみてください。
目次
電気工事施工管理技士はどんな試験?
電気工事施工管理技士とは、どんな試験で、どれほどの難易度なのでしょうか。以下にて、紹介していきます。
電気工事施工管理技士とは
電気工事施工管理技士は、施工管理技士国家資格のうちの1つであり、国土交通省管轄です。区分は1級、または2級とされており、国家試験は年1回実施されています。
また、電気工事施工管理技士は、電気工事のスペシャリストともいわれています。なぜなら、資格取得者は建設工事の現場にて、電気工事の施工計画・工程をつくり、安全の管理を担うという責任の大きい仕事を行うためです。
受験資格
電気工事施工管理技士は、学歴や実務経験などの受験資格があります。
第一種電気工事士有資格者の場合においては、実務経験が必要ないためすぐにでも受験することが可能です。
また、下記に該当する方は学科試験が免除になります。
・令和元年度学科試験のみの合格者
・技術士法による技術士の第二次試験のうちで技術部門を電気電子部門、建設部門又は総合技術監理部門(選択科目が電気電子部門又は建設部門)に合格した者で、なおかつ1級電気工事施工管理技術検定学科試験の受検資格を有する者
受験資格となる学歴や実務経験は細かく指定されているため、詳細を知りたい方は下記をご参照ください。
https://www.fcip-shiken.jp/den1/
難易度は高い?
電気工事施工管理技士試験の合格率は、1級・2級とも45%~60%程度です。
合格率が高いためやさしい試験であると思われがちですが、実務経験者しか受験できない試験であるため、やさしくはありません。
国家試験の中でも難易度設定は「ふつう」とされています。これは、「独学での合格は十分に可能であるが、無勉強での合格は絶対にできない」という難易度です。
電気工事施工管理技士は、電気工学等・施工管理法・法規の3科目の学科試験に分かれています。そして、施工管理法の筆記試験による実地試験の2つです。
2級の場合は学科試験と実地試験を同時に行い、1級の場合は学科試験に受かった人だけが実地試験を受験できます。
また、学科試験にだけ合格したという場合は、1年間だけ学科試験が免除になるという点にも留意しておきましょう。
電気工事施工管理技士試験で人気があるテキスト
電気工事施工管理技士試験受験者に人気があり、利用をおすすめするテキストは以下の4冊です。
分野別問題解説集「1級電気工事施工管理学科試験~スーパーテキストシリーズ~」
分野別問題解説集は、10年分の過去問題が収録されており、この本1冊で合格点レベルまで到達できます。
また、分野別に問題編集されていますので、出題の傾向がつかみやすくなるというメリットもあります。Web講義を視聴できるのも嬉しいポイントです。
令和2年度 分野別 問題解説集 1級電気工事施工管理技術検定 学科試験 (スーパーテキストシリーズ)
1級電気工事施工管理技術検定試験問題解説集録版<2020年版>
本書は、試験問題での出題傾向をしっかり捉え、年度別で編集されている点がおすすめのポイントです。
分野別問題集を購入するのであれば上記で紹介したスーパーテキストがおすすめです。
少し余談ですが、電気工事施工管理技士の試験は「前年度に出題された問題が出ない」という傾向があるため、あえて前年度の問題を学習しないというのも合格の秘訣になります。
1級電気工事施工管理技術検定試験問題解説集録版<2020年版>
スーパー暗記法合格マニュアル 1級電気工事施工管理技士
本書は、1級電気工事施工管理技士試験に合格するための内容が十分に盛り込まれています。
特徴としては、学科試験および実地試験が効率的に学習できるという点です。
過去の出題例に基づき、今後予想される問題が収録されています。ポイントをおさえた解説が人気となっている参考書です。
電気工事施工管理技術テキスト【改訂第3版】
本書は、学習書としてだけでなく電気工事施工関連の幅広い分野が収録されているため、社内研修や新人研修のテキストとしても活用できます。
また、本書は電気工事施工管理技術検定試験の試験範囲を体系的にまとめあげたテキストとして、資格取得者からも多くの信頼を得ており、電気工事施工管理技士について必要なことをしっかりおさえた参考書であるといえましょう。
電気工事施工管理技術テキスト【改訂第3版】
電気工事施工管理技士試験の勉強方法
以下では、電気工事施工管理技士試験の勉強方法についてポイントごとに解説していきます。
独学での勉強をしっかりと進めることができれば、試験の合格は十分に可能です。ぜひ参考にしてください。
参考書を読んで過去問題を解くのくりかえし
電気工事施工管理技士の勉強法は、基本的に参考書を読んで過去問題を解くのくりかえしです。
ただ、参考書を読んで頭で理解したつもりでも、過去問題をスムーズに解けなければ、理解不足であるということです。インプットとアウトプットをいかに効率よく進められるがポイントです。
目安として、合格者は平均して4~5回過去問題を解いています。過去問題は1度だけでなく、くりかえし解くようにしましょう。
過去問題が解けない場合は該当箇所を読み返す
過去問題が解けない場合は該当箇所を読み返してみてください。これをくりかえすだけでも着実に力はつきます。
また、電気工事施工管理技士試験を受験する方のほとんどは仕事をしながら勉強をするでしょう。社会人になると、学生時代のようにまとまった時間を勉強にあてることはできませんから、週末にまとめて勉強をしたいという方もいるかもしれません。
しかし、電気工事施工管理技士の試験の勉強範囲はかなり広いです。週末にまとめて勉強をする程度では、なかなか範囲が終わりません。
「毎日1時間だけでも進める」という根気強さも大切です。
独学の落とし穴
過去問題を解いているとわからない箇所も出てくるでしょう。その際は参考書を読み直したり、インターネットで調べたりしましょう。
それでもわからないとなると、心が折れて勉強を投げ捨ててしまいがちです。
正直、実務経験があったとしても「参考書を読んだだけではわからない・・・」という箇所も往々にしてあります。
しかし、そこであきらめてはいけません。ここであきらめてしまうようだと、独学での合格は難しいです。それこそが独学の落とし穴なのです。
一度勉強の手が止まってしまうと、学習のスピードは遅くなるものです。
「自分もそうなりそうな気がする・・・」という方はぜひ他の学習方法も参考にしてみてください。
独学が不安な場合は通信講座を使おう
独学で学習を進めることに不安のある方は、通信講座を利用することをおすすめします。
通信講座のメリットは下記のとおりです。
・分からない箇所には個別で質問できる
・受験する年の試験問題の傾向をプロが教えてくれる
・自分で勉強の計画を立てるのが苦手でもカリキュラムがある
などがあげられます。
独学に不安がある方は通信講座を利用してみてはいかがでしょうか。
まとめ
この記事では、電気工事施工管理技士の試験内容と学習方法について紹介してきました。
電気工事施工管理技士の難易度はふつうで、独学でも合格は十分に可能です。
ただし、あくまで「ふつう」の難易度であるためやさしくはありません。学習方法によってはつまずきやすいですから、あきらめてしまう方も中にはいます。
独学で進めるのが厳しそうだという方は、通信講座を利用することでスムーズな合格も見えてきます。
この記事で紹介したことを活かし、自分にあった学習方法で進めていきましょう。