電気工事施工管理技士

電気通信工事施工管理技士とは?資格の需要とメリットを全解説

電気通信工事施工管理技士とは?資格の需要とメリットを全解説

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電気通信工事施工管理技士は、令和元年から新設された施工管理技士資格の1つです。なじみがない資格ゆえに、何ができる資格なのか、資格の需要やメリットはあるのか、気になる方も多いでしょう。

今回は、電気通信工事施工管理技士の基礎知識をふまえ、資格の需要とメリットについて解説します。

電気通信工事施工管理技士とは?基礎知識を紹介

まずは、電気通信工事施工管理技士の資格の概要と、資格を持つとできることについて見ていきましょう。

電気通信工事施工管理技士の概要

電気通信工事施工管理技士は、30年ぶりに新設された施工管理技士の一種です。
この資格が新設された理由は、インターネットの高速化や複雑化により、電気通信工事分野の高度な知識と技術を持った専門的な技術者が求められているためです。

資格を取得すると、インターネット回線や固定電話、携帯電話などの電気通信系設備の工事現場における施工管理者として認められます。

電気通信工事施工管理技士ができること

電気通信工事施工管理技士を取得すると、営業所に配置する「専任の技術者」、工事現場に必要な「監理技術者および主任技術者」になることができます。

電気通信工事業は、下請け契約において規模に応じて「一般建設業」または「特定建設業」の許可を国土交通省、または都道府県知事より許可を受けなければなりません。許可を受けた事業所は、営業所ごとに専任の技術者を配置する必要があります。

そして、監理技術者とは、元請けの特定建設業が総額4,000万円以上(建築一式工事は6,000万円以上)の下請け契約をした工事に配置します。主任技術者は監理技術者の配置条件以外の中小規模の全ての工事現場に配置するものです。

また、電気通信工事施工管理技士には1級と2級があり、専任の技術者や監理技術者の区分が以下のように異なります。

NO 区分
1級 特定建設業のうち通信工事業(指定建設業)の専任の技術者、同業種の建設工事における主任技術者および監理技術者
2級 一般建設業のうち通信工事業の専任の技術者、同業種の建設工事における主任技術者

このように、1級は大規模な建設を行う「特定建設業」の技術者として認められる一方、2級では中小規模の「一般建設業」の技術者になれる、という違いがあります。

電気通信工事施工管理技士を取得するメリットとは

電気通信工事施工管理技士を取得するメリットとは
電気通信工事施工管理技士を取得すると、以下のようなメリットが得られます。新設された資格ならではのメリットがあるので、電気通信に携わる方はぜひチェックしておきましょう。

電気通信工事の需要の高さ

資格を取得する一番のメリットは、電気通信そのものの需要の高さといえるでしょう。家庭にパソコンとスマートフォンが普及したことにより、インターネットやモバイルの回線はビジネスと生活に必要不可欠な存在です。

それに加え、次世代高速通信網「5G」の普及拡大にともなう需要の高まりも期待されます。あらゆる最新技術はインターネットが必要不可欠のため、時代の最先端に携われる魅力も電気通信工事施工管理技士の魅力といえるでしょう。

電気通信主任技術者よりも将来性がある

電気通信主任技術者という資格は、電気通信の工事や維持、運用を監督する役割を持ちます。電気通信事業者の施設において、電話やインターネットが正常に使えるよう現場を維持するために指導監督できるのが特徴です。

一方、電気通信工事施工管理技士は電気通信設備の施工管理に携わり、設備を作ることが主な仕事となります。5Gの普及が急速に進むなか、工事に携われる電気通信施工管理技士は将来性がある資格といえるでしょう。

電気通信工事施工管理技士は転職に有利

電気通信工事は、通信ケーブルやLANなどのインターネット関連の工事をはじめ、多種多様な業種の設備やシステムも含まれます。例えば、CATV、通信衛星、AI(人工知能)、道路交通情報、ETC設備、信号システム、気象観測など多岐にわたります。さまざまな業種で活躍できるうえに、新設の資格で有資格者が少ないこともあり、転職で有利な立場になれるでしょう。

また、電気通信工事施工管理技士の新設は、電気通信業界の深刻な人手不足を解消する狙いもあります。実務経験年数が少ない場合でも、引く手あまたの電気通信業界であれば就職しやすいといえるでしょう。

電気通信関係の方は電気通信工事施工管理技士を目指そう!

電気通信業界はインターネットの高速化や複雑化、5Gの普及拡大など、今後も高い需要が見込まれる資格です。電気通信工事施工管理技士は、営業所に配置する専任の技術者、特定・一般建設業の監理技術者、および主任技術者として認められます。一見すると似ている電気通信主任技術者は、電気通信設備の現場を維持するための監督業務で、電気通信工事施工管理技士とはまったく異なる資格です。

インターネットは業界・業種を問わず用いられているので、電気通信工事施工管理技士を取得すると転職で有利に働くでしょう。電気通信業界に携わる方や、最新技術に興味がある方は、将来性のある電気通信工事施工管理技士の資格を取得することをおすすめします。

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