給水装置工事主任技術者

【2024年度版】給水装置工事主任技術者試験の申込方法を解説!

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給水装置工事主任技術者の資格を取得すると転職やキャリアアップに有利になるため、受験される方が増えています。

しかし、給水装置工事主任技術者の資格を取得したいと思っても、最初に何をすべきか、どこから申し込むのか、よくわからない方が多いのではないでしょうか。

そこでこの記事は給水装置工事主任技術者の試験概要や合格率、申し込み方法まで詳しくご紹介します。

給水装置工事主任技術者とは

給水装置工事主任技術者は、水道水を安定して供給できるようにする給水設備の工事、施工を認められている唯一の国家資格です。

また、指定給水装置工事事業者は事業者ごとに給水装置工事主任技術者を選定することが義務付けられているため、需要の高い資格です。

では、給水装置工事主任技術者の試験を受けるには、まず何をしたらいいのか、試験概要を含めてみていきましょう。

給水装置工事主任技術者の受験資格とは

給水装置工事主任技術者の受験資格は「給水装置工事に関して3年以上の実務の経験を有する者」です。給水装置工事は、主任技術者の監督の元であれば資格がなくても行えます。

その際、雇用形態は関係なく、アルバイトや契約社員であっても、実務経験の年数に算定できます。
また、複数の会社における実務経験年数を合算することも可能です。その際は、会社単位で証明書が必要になりますので、覚えておきましょう。

【2024年度版】給水装置工事主任技術者の試験概要

では、給水装置工事主任技術者の試験日や試験科目、合格率、申し込み方法など詳しくみていきましょう。

試験日

ここでは令和6(2024)年度の試験を例に、日程を確認していきましょう。

【給水装置工事主任技術者試験日程(令和6年度版)】

工程 スケジュール
受験申請受付開始 令和6年6月3日(月)
受験申請受付締切 令和6年7月5日(金) 当日消印有効
受験票発送 令和6年10月1日(火)
試験実施日 令和6年10月27日(日)
合格発表日 令和6年11月29日(金)

引用:公益財団法人 給水工事技術振興財団

令和6年度の給水装置工事主任技術者試験は、令和6年10月27日(日)となっています。
また、給水装置工事主任技術者の試験は1年に1回しか実施されないので、注意しましょう。

試験科目

次に給水装置工事主任技術者の試験科目を確認します。給水装置工事主任技術者の試験科目は、次のように8科目に分かれています。

【受験科目と主な内容】

試験科目 主な内容
1.公衆衛生概論 水道水の汚染による公衆衛生問題に関する知識を有していること
水道の基本的な事柄に関する知識を有していること
2.水道行政 水道行政に関する知識を有していること
給水装置工事に必要な法令および供給規程に関する知識を有していること
3.給水装置の概要 給水管および給水用具並びに給水装置の工事方法に関する知識を有していること
4.給水装置の構造および性能 給水管および給水用具が具備すべき性能基準に関する知識を有していること
給水装置工事が適正に施行された給水装置であるか否かの判断基準(システム基準)に関する知識を有していること
5.給水装置工事法 給水装置工事の適正な施行が可能な知識を有していること
6.給水装置施工管理法 給水装置工事の工程管理、品質管理および安全管理に関する知識を有していること
7.給水装置計画論 給水装置の計画策定に必要な知識および技術を有していること
8.給水装置工事事務論 工事従事者を指導、監督するために必要な知識を有していること
建設業法及び労働安全衛生法に関する知識を有していること

引用:公益財団法人 給水工事技術振興財団

※ 管工事施工管理技士の1級または2級に合格した方は、上記の「3.給水装置の概要」と「6.給水装置施工管理法」が免除されます。

次に合格率をみていきましょう。

合格率

給水装置工事主任技術者の過去に行われた試験の合格率は下記のとおりです。

過去の受験者数と合格者数

試験実施年 受験者数 合格者数 合格率
2019年(令和元年) 13,001 5,960 45.8%
2020年(令和2年) 11,238 4,889 43.5%
2021年(令和3年) 11,829 4,209 35.6%
2022年(令和4年) 12,058 3,742 31.0%
2023年(令和5年) 12,616 4,351 34.5%

引用:公益財団法人 給水工事技術振興財団

給水装置工事主任技術者試験の合格率にはある程度の幅がありますが、おおよそ30%〜45%の間で推移しています。

合格基準点

給水装置工事主任技術者試験の合格率が低い理由は、科目ごとの合格基準点が決められているためです。合格基準点について詳しくみていきましょう。

配点

配点は、1題につき1点とする。(必須6科目計40点、全科目計60点。)

合格基準

一部免除者(水道法施行規則第31条の規定に基づき、試験科目の一部免除を受けた者をいう。)においては次の(1)および(3)、非免除者(全科目を受験した者をいう。)においては次の(1)~(3)の全てを満たすこととする。

(1)必須6科目(公衆衛生概論、水道行政、給水装置工事法、給水装置の構造および性能、給水装置計画論、給水装置工事事務論)の得点の合計が、27点以上であること。

(2)全8科目の総得点が、40点以上であること。

(3)次の各科目の得点が、それぞれ以下に示す点以上であること。

項目 科目 点数
学科試験1 公衆衛生概論 1点
水道行政 2点
給水装置工事法 4点
給水装置の構造および性能 4点
給水装置計画論 2点
給水装置工事事務論 2点
学科試験2 給水装置の概要 5点
給水装置施工管理法 3点

引用:公益財団法人 給水工事技術振興財団

受験地

次に受験地についてみていきましょう。

給水装置工事主任技術者の受験地は、下記の8地域となります。

No 地域
1 北海道
2 東北
3 関東
4 中部
5 関西
6 中国四国
7 九州
8 沖縄

試験会場が複数ある地域に関しては、試験会場の指定はできないのでご注意ください。

受験願書を申請するときは、希望の受験地を選びます。試験会場の場所は、受験票か、給水工事技術振興財団のホームページ(https://www.kyuukou.or.jp/)で確認しましょう。

受験料

非課税で21,300円です。

合格発表

試験結果の通知については、合格発表日から1~2週間の間で結果通知書(はがき)が届きます。合格の通知が届いた方は免状の交付申請を行いましょう。

また、ネットからでも合格者の受験番号は検索できます。給水工事技術振興財団の「合格者発表のページ」から確認できますので、必ず確認しておきましょう。

給水装置工事主任技術者の申し込み方法と必要な書類

給水装置工事主任技術者の受験には、願書の提出が必要です。

給水装置の受験願書は、給水工事技術振興財団のホームページ(https://www.kyuukou.or.jp/)のインターネット申込書作成システムに従って情報を入力し、ダウンロードしましょう。

サイト登録しただけで受験できるわけではありませんので、注意してください。また、受験申請可能期間になると、給水工事技術振興財団のホームページから登録フォームに移動できます。

また、受験書類に不備があった場合は、提出日までに修正が完了していないと受験ができません。

さらに、受験願書の提出が1日でも遅れると、どのような理由であってもその年は受験できなくなります。そのため、余裕をもって準備しておきましょう。

具体的な申込ステップについては、次の表を参考にしてください。

手順 項目 詳細
ステップ1 システム入力 給水工事技術振興財団のホームページ内にあるインターネット申込書作成システムに従って入力してください
ステップ2 申請書類の印刷 情報を入力すると、受験申請書類印刷ボタンが表示されるので、印刷ボタンを押して申請書類を印刷してください
ステップ3 申請書類の記入 受験案内を確認しながら申請書類を記入しましょう
ステップ4 受験手数料の振込 受験手数料を指定された口座へ振り込んでください
口座番号などは受験案内を確認しましょう
ステップ5 提出書類を揃える 受験案内を確認して提出書類を揃えてください
ステップ6 申請書類の郵送 申請書類一式を給水工事技術振興財団へ郵送してください

免状について

試験に合格した後、給水装置工事主任技術者免状を申請すると、厚生労働大臣より給水装置工事主任技術者の免状が交付されます。

また、給水装置工事主任技術者証が必要な場合は、発行申請してから給水工事技術振興財団理事長より給水装置工事主任技術者証が発行されるまでさらに時間がかかりますので、早めに申請をするようにしましょう。

給水装置工事主任技術者試験の申込は早めに行おう

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この記事では、給水装置工事主任技術者試験の申込方法についてを中心に解説しました。願書の提出にはWebで入力後に印刷して郵送する必要があります。Web入力だけで申請が完了するわけではないのでご注意ください。

給水装置工事主任技術者は、試験範囲も幅広く、科目ごとに合格基準点も設けられているため、計画的な試験対策が必要です。

ただ、試験はマークシート形式ですので、十分な試験対策を行うことで合格可能な試験です。

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