研削と石の取替又は取替時の試運転の業務は、危険が伴う作業とされているため、作業従事者には特別教育の受講が義務付けられています。
特別教育の受講はさまざまな方法がありますが、最近ではWeb講座でも受講が可能です。
ここでは、自由研削と石特別教育をWebで受講するメリットや講座の概要などを一緒に確認していきましょう。
目次
自由研削と石特別教育をWebで受講しよう
早速、自由研削と石特別教育をWebで受講する方法を紹介します。Web講座であれば、ネット上で受講できるため、講習会場に足を運ぶ必要がありません。
また、自分のタイミングで講習を進められるので日中仕事が忙しい社会人の方でも計画的に受講できるのが魅力です。
それでは、Web講座を受講するメリットについて詳しく解説します。
研削と石特別教育をWebで受けるメリット3つ
Web講座で特別教育を受講するメリットは以下の3つです。
- 受講するのに場所を選ばない
- 好きなタイミングで受講できる
- 何度も復習ができる
ここでは、SATで実施されているWeb講座を参考にして見ていきましょう。
受講するのに場所を選ばない
SATのWeb講座は、収録済みの動画講義で学習を進めるため、場所を選びません。そのため、インターネットさえつながっていれば、どこでも特別教育を受講できるのがメリットです。
Web講座では、受講するのに移動時間が要らず、スマホやタブレット、パソコンなどの好きなデバイスで受講が可能です。自分の好きな場所で講習を受けたい方には最適と言えるでしょう。
好きなタイミングで受講できる
SATのWeb講座は、場所を選ばずに受講できるため、自分の好きなタイミングで動画講義を見られるのもメリットの1つです。
例えば、途中まで再生していた講義動画を一旦止めて、別の機会に続きから再生するといったことも可能です。
毎日仕事が忙しく、特別教育の受講が難しい方でもWeb講座であれば、日々の隙間時間を有効活用して計画的に受講できるでしょう。
何度も復習ができる
Web講座の動画講義であれば、何度も見直しができます。通常の特別教育であれば、一回の説明のみになるので集中し続けなければいけません。
しかし、Web講座であれば好きな時間と場所を選んで受講しているので、わからなかった項目があっても動画を見直して理解を深められます。
作業者の安全を確保するために特別教育は実施されるので、必要な知識を身に付けるといった意味ではWeb講座の受講は、効率よく進められるでしょう。
じっくりと知識を身に付けたい方は、Web受講をぜひ検討してください。
自由研削と石特別教育の概要をおさらい
ここで、自由研削と石特別教育のカリキュラムなどの概要をおさらいしておきましょう。
冒頭で紹介した通り、事業者は研削と石の取替又は取替時の試運転の業務に労働者を就かせる場合には、安全又は衛生のための特別教育を実施しなければならないことが義務付けられています。
まずは自由研削と石特別教育のカリキュラムを見ていきましょう。下記の通り、学科と実技の2項目実施されます。それぞれの教育科目と受講時間については、次のとおりです。
学科 | |
---|---|
講習科目 | 受講時間 |
自由研削用研削盤、自由研削用と石、取付具などに関する知識 | 2時間 |
自由研削用と石の取付方法及び試運転の方法に関する知識 | 1時間 |
関係法令 | 1時間 |
実技 | |
自由研削用と石の取付方法及び試運転の方法 | 2時間 |
上記が講習のカリキュラムです。
知識・技能不足によると石の破損・飛び散り、回転中と石への接触による負傷などの労働災害を防止するためにも、作業従事者は必ず特別教育を受講してください。
研削と石特別教育の受講対象者
研削と石特別教育は、研削と石の取替又は取替時の試運転の業務に従事する方が、受講対象者です。
携帯用グラインダー、切断機などは、材料の加工や切断に幅広く用いられる機械工具ですが、知識が不足した状態で使用するとかなり危険な工具です。
そのため、労働安全衛生規則にて「危険又は有害な業務」に指定されています。
危険な作業の従事者は、特別教育の内容を把握して自分に合った受講方法を見つけてください。
Web受講以外の自由研削と石特別教育の受け方
ここでは、Web受講以外の自由研削と石特別教育の受け方について解説します。Web受講以外にもさまざまな方法で特別教育を受講できるので、それぞれの内容を確認していきましょう。
講習を受けに行く
1つ目が全国各地で開催されているの研削砥石特別教育の講習を受講する方法です。
例えば、次の講習機関が特別教育を開催しています。
講習機関名 | 受講料金 |
---|---|
中小建設業特別教育協会 | 10,505円(税込) |
公益社団法人 愛知労働基準協会 | 11,120円(非会員/テキスト代含む) |
一般社団法人 大阪溶接協会 | 8,470円(テキスト代含む/学科のみ) |
上記が特別教育を扱っている講習機関の例です。他にも実施している機関や団体は全国にあります。
特別教育は、前のセクションで解説したカリキュラムでテキストを用いて実施します。受講する方は、講習機関のホームページから申し込み方法などをご確認ください。
講習機関で受講する場合は、事前に予約をする必要があります。また毎日実施しているわけではないので、日程の調整が必要です。
出張サービスを利用する
2つ目が出張サービスを利用して特別教育を受講する方法です。
出張サービスは、特別教育の実施場所を指定できるため、講習会場に足を運ぶ必要がありません。特に個人ではなく、大人数の団体で受講する場合に多く利用されます。
そのため、逆に人数が少なすぎるとコストパフォーマンスとしてはあまり良くありません。また、少人数すぎる場合は講習を受け付けていない団体もあります。
団体で受講する際には、受講人数などによって料金が異なるため、各講習機関のホームページにて詳細を確認してください。
講師を育成し、自社で講習を行う
3つ目が特別教育のインストラクターを育成し、自社にて講習を実施する方法です。定期的に特別教育を実施する企業向けの方法と言えます。
特別教育のインストラクター育成コースは、安全衛生教育センターにて受講可能です。
講習機関名 | 受講料金 |
---|---|
東京安全衛生教育センター | 79,200円(税込、テキスト代含む) |
大阪安全衛生教育センター | 79,200円(税込、テキスト代含む) |
インストラクターの育成講習は受講料金が高いため、特別教育の講師になる方だけ、講習を受講してください。
研削と石特別教育の受講はWeb講座がオススメ!
今回の記事では、研削と石特別教育の概要と講習の受け方、Web講座を受講するメリットについて解説しました。
講習機関の特別教育や出張サービスといった方法がありますが、日中仕事が忙しい方はWeb講座も受講できます。
講習の会場が遠い方や日々の隙間時間を活用したい方にはおすすめの受講方法です。
作業従事者は、必ず特別教育を受講しなければいけないため、この記事で紹介した内容を参考にして自分に合った方法で講習を受講しましょう。