自由研削といしの取替え等業務特別教育

【自由・機械】研削機械の違いは?特別教育についても解説!

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研削加工には、自由研削ではおもに携帯用グラインダーなどを、機械研削では工作機械などを用います。

研削といしを使う仕事において、といしの取替えと試運転業務に従事する場合は、自由研削または機械研削といしの取替え等業務特別教育のいずれかを受講しなければなりません。しかし、どちらを受講すべきか迷う方も多いでしょう。

ここでは、主な取扱機械の違いや、特別教育の内容について解説します。

研削といしの取替え等の業務には、特別教育の受講が必要!

研削といしの取替え等の業務に従事するには、特別教育の受講が必要です。

なぜならば、研削といしは取り扱いを誤ると破損し、重大な事故を招く危険性があるためです。飛び散った研削といしの破片が体に当たって負傷する、破片が顔面に直撃して死亡する、といった痛ましい事故も実際に起きています。

労働安全衛生法 第59条第3項では、「事業者は、危険又は有害な業務で、厚生労働省令で定めるものに労働者をつかせるときは、厚生労働省令で定めるところにより、当該業務に関する安全又は衛生のための特別の教育を行なわなければならない。」とされています。

また、研削といしの取替え等の業務は、労働安全衛生規則第36条の1にて「危険有害業務」に指定されているため、特別教育を受けなければ業務に従事できません。

といしは研削の際に少しずつ削れていくため、実はとても壊れやすいのです。消耗品であるといしを新品に交換したり、用途に合わせてといしを取替えたりと、研削といし扱う場面は少なくありません。

また、といしを取替えたあとの試運転は、といしを安全に使うために欠かせない作業です。過去の事故で、試運転を怠ったことが原因の一つであった事例もあります。

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研削といしの扱いには、十分な知識と慎重な作業が必要なのです。

自由研削と機械研削で取り扱う機械の違いは?

研削といしには自由研削用と機械研削用があり、特別教育も2種類にわかれています。
まずは、該当する機械の違いを見ていきましょう。

自由研削といしの取替え等業務特別教育が必要となる機械一覧

自由研削といしは、携帯グラインダーや切断機に取付けて使用します。溶接の盛り上がりを削るビート取りや、部品などの出っ張りを削るバリ取りといった作業で用いられます。

グラインダー、もしくは被加工物を手に持ちながら作業を行うのが特徴です。なお、自由研削といしの取替え等業務特別教育が必要な機械には、以下のようなものが挙げられます。

自由研削といしの取替え等業務特別教育が必要なおもな機械一覧
携帯用グラインダー(ポータブル・ジスク・バーチカル・ハンド他)
卓上用電気グラインダー
スインググラインダー
ワゴングラインダー
 高速カッター

機械研削といしの取替え等業務特別教育が必要となる機械一覧

機械研削といしは、工作機械に取付けるタイプのといしで、手で持って加工することが難しい加工物に用いられます。

機械研削といしの取替え等業務特別教育が必要な機械には、以下のようなものが挙げられます。

機械研削といしの取替え等業務特別教育が必要なおもな機械一覧
円筒研削盤
内面研削盤
平面研削盤
心なし研削盤
ならい研削盤
工具研削盤
ねじ研削盤
歯車研削盤
その他研削盤

自由研削と機械研削の特別教育の内容

自由研削といしの取替え等業務特別教育」と「機械研削といしの取替え等業務特別教育」は、それぞれ講習の内容が異なります。こちらも確認していきましょう。

自由研削といしの取替え等業務特別教育の内容

自由研削といしの取替え等業務特別教育は、高速回転する自由研削といしを安全に使用するために、正しい取付け方法や試運転の方法を学ぶものです。特別教育には学科と実技があり、カリキュラムは以下のとおりです。

<学科>

内容 受講時間
自由研削用研削盤、自由研削用といし、取付け具等に関する知識 2時間
自由研削用といしの取付け方法及び試運転の方法に関する知識 1時間
関係法令 1時間

<実技>

内容 受講時間
自由研削用といしの取付け方法及び試運転の方法  2時間

機械研削といしの取替え等業務特別教育の内容

機械研削といしの取替え等業務特別教育は、機械といしの取替えと試運転の業務に従事する方が受講する必要があります。自由研削といしと同様に学科と実技の講習となっています。受講時間は、以下のとおりです。

<学科>

内容 受講時間
機械研削用研削盤、機械研削用といし、取付け具等に関する知識 4時間
機械研削用といしの取付け方法及び試運転の方法に関する知識 2時間
関係法令  1時間

<実技>

内容 受講時間
機械研削といしの取付け方法及び試運転の方法 3時間 

自由研削と機械研削、違いをしっかり把握しておきましょう!

金属などの加工に使用する研削といしには、自由研削といしと機械研削といしの2種類があります。いずれの場合でも、研削といしの取り扱いを誤ると重大な事故を起こす危険性があるため、慎重な作業が必要です。

研削といしの取替え等の業務に従事する場合、自由研削といしの取替え等業務特別教育、または機械研削といしの取替え等業務特別教育を受講する必要があります。

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ただし、自由研削と機械研削で対象となる機械が異なるため、事前に確認をしたうえで、自身の業務範囲の内容を含む特別教育を受けるようにしましょう。

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