第三種電気主任技術者

電験三種に合格するために!おすすめ参考書を徹底比較!

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電験三種は、受験資格に規定がない資格の中でも特に難易度の高い資格として知られています。また、電験三種を取得することによって、電気機器や高圧受電設備の保守・管理が可能となります。企業としてもそういった機器を扱う場合、保守・点検の管理者の設置が義務付けられており、資格保有者しか行えない業務であるため、電験三種の資格保有者のニーズは高いといえるでしょう。

 では、電験三種の学習を行う場合、合格するために適切な参考書はあるのでしょうか。電験三種は理論・電力・機械・法規の4科目が試験科目であるため、どれも網羅的に学習しなければなりません。ここでは、電験三種に合格するための勉強方法の1つである参考書の有効な使い方やメリット、おすすめの参考書などに焦点をあてていきます。

1.電験三種の試験対策を参考書でするメリットとデメリット

ここでは、電験三種の対策として参考書を使用するメリットをみていきます。例えば、コストの安さや自分で計画を立てられること点などは他の学習方法に対しても優位だといえるでしょう。対して、学習を自分管理しなければならない難しさなどは参考書で学習する際のデメリットになります。メリットとデメリットを把握したうえで学習を進めていきましょう。

1–1.参考書のメリット

1−1−1.自分のペースで進める事ができる

参考書をベースに学習をすすめる場合、自分のペースに合わせて学習を進めることが可能です。例えば、毎日30分~1時間といった時間管理、月単位で学習する分野を変えて行くなど計画に沿った学習ができる点はメリットといえます。 

例えば、9ヵ月間で学習を行う場合、平日には3時間~4時間、土日などの休日には4~5時間ほどの学習時間が必要となります。理論から学習を始め、電力・機会、法規と1.5~2ヶ月で次の科目に移り、最後の月は、過去問や問題集を徹底しておこなうといったスケジュールを自分で立てることが可能です。

1−1−2.コストが安い

科目ごとに本を購入したとしても、コストは非常に安価であり、仮に全ての科目に対して新しく本を購入した場合でも多くても5万円程度で済むでしょう。通信教育や別の学習方法と比較しても単純に費用が安価であることは多くの方にとってメリットといえます。

具体的に他の教材とコストを比較すると

 

参考書

通信教育

専門学校

数万円(全科目でも5万円以内)

~数万円(10万円まで届かないものが多い)

~数十万円

となります。特に通信教育と参考書には大きずきるコストの差はないものの、どちらも自分のペースで行うものであるため、コストだけでなく学習の方法を考慮することも重要といえます。

専門学校の場合は、学習のカリキュラムが全て決められており、講師に容易に質問ができることや規定された内容に沿って学習を進めていくこともふまえて金額は高額な設定です。そのため、参考書によって効率的に学習できる場合は参考書をおすすめできます。

1−1−3.教材の種類が多く、自分に合った参考書を選びやすい

電験三種の参考書はレベル分けから1冊の参考書での対応範囲まで様々あります。実際にAmazonで電験三種の参考書を探してみると、2,000件以上の検索結果が出ます。それだけ参考書の種類が豊富ということです。

よって、自分の学習範囲や勉強方法に合わせて参考書を組み合わせたカスタマイズがしやすいというのがあります。これは選択肢が豊富な参考書ならではのメリットです。

1−2.参考書のデメリット

1−2−1.学習する際のレベルの把握が難しい

参考書をベースに学習を行った場合、定期的に見直しを行っても自分の学習のレベルを把握することが非常に難しいといえます。知識を学習するだけでは、電験三種に合格することが難しく、考え方や公式などを覚えたとしても応用が必要であるため、学習のレベルを把握しづらい点はデメリットといえるでしょう。

1−2−2.勉強の仕方がわかっていなければ無意味となりやすい(モチベーションの低下)

参考書を学習する場合、そもそも勉強の方法をある程度理解したうえで実践する必要があります。例えば、公式の丸暗記では試験には通用しません。本質を理解する必要があります。そのため、勉強の仕方そのものが間違っていた場合、幾ら時間をかけても、試験に合格することが非常に難しくなるでしょう。そのため、どういった学習方法が効果的なのかを理解したうえで、参考書をベースに学習を進める必要があります。

1−2−3.市販の書籍は内容が古い情報が膨大に載ってる場合もある

書籍は数千部単位で印刷発行されていて何年間も書籍は改定作業をしなくてもよいように、試験に出題される範囲のすべてが記載されていることがほとんどです。なので過去数年の試験にでた問題がすべて反映されているので非常に内容が膨大になります。つまり、文字を読むのが苦手な人は時間と労力が非常にかかります。

また過去の傾向の編集になるので、最新の試験傾向は反映されていません。一方で必要としていない情報もたくさんありますが、それを見極めるのはある程度の知識が必要となります。

2.参考書を選ぶ際のポイント

参考書はかなりの数が販売されているものの、自分に合う参考書は限られています。そのため、ここでは参考書の選び方について焦点をあてていきましょう。 

2−1.基本を固めることに重点をおく

電験三種は基礎を固めることが非常に重要であり、公式や法則に沿った計算が試験に出題されます。ただし、ここでいう基礎とは繰り返しになりますが、本質を理解する事であって、公式の丸暗記ではありません。科目ごとに分かれているものの、基本となる考え方は共通しています。そのため、参考書を選ぶ場合は基本を固めることを重視して選ぶことをおススメします。

2−2.難しい参考書が役に立つとは限らない

難解な問題を解けた場合、自分の学習のレベルが上がったと思ってしまいがちです。しかし、内容が難しい参考書が合格に役に立つとは限らず、試験で得点を取れない可能性もあります。そのため、自分の知識レベルに合わせた学習を行えることに加えて、何度も反復できる内容の参考書を選択しましょう。 

2−3.解説や説明がわかりやすいものを選択する

解説や説明がわかりやすい参考書であれば、学習を行う際にその内容をイメージして記憶することが可能です。電験三種は、何度も反復して学習を行うことが前提であるため、問題の解説や説明が分かりやすい参考書は自分の記憶を定着させるのにも役立ちます。 

3.おススメの参考書

人によっておススメできる参考書は異なります。知識のレベルに合わせた学習が行える参考書を選択しましょう。

2−1.初心者向けの参考書

誰でもわかる電験参考書シリーズ

入門から各科目に合わせたテキストが揃っており、初めて電験の学習を行う方におすすめの内容となっています。また、公式のホームページから購入することが可能となっており、内容に関しても記述してあるため、不安なく学習を行うことができるでしょう。

みんなが欲しかったシリーズ

こちらも科目ごとに出版しており、基礎知識と問題集に分かれているため、総合的な学習が可能となります。また、図解のわかりやすさに定評のあるシリーズであることから、テキストだけでなく図でも理解を進めたい方におススメの参考書です。 

2−2.電気分野学習者向けの参考書

電験三種これだけシリーズ

科目ごとに出版されているものの、既にある程度の知識がある方に向いている参考書です。内容として、情報量が圧倒的に多く、全ての学習を行うには相当の時間を要することが参考書の厚さから想像できるほどであるため、学習の要点がわかっている方におオススメだといえます。 

電験三種徹底解説テキスト

詳しい説明と公式の覚え方が非常にユニークな語呂合わせが特徴的な参考書です。古くから改定を重ねながら出版されている参考書であり、知識がある方にとっては例題などは簡単に感じるでしょう。 

 2−3.電験二種も視野に入れている方向けの参考書

完全マスター電験三種受験テキスト

新傾向に対応した問題や図説を用いてわかりやすい内容の参考書です。改定を重ねながら出版されている参考書であり、例題だけでなく考え方のポイントなども解説しています。電験二種を目指す場合も有効な参考書として使用可能です。 

合格一直線シリーズ

全科目で出版されており、内容はどれも非常に詳しく試験の範囲を網羅しているだけでなく2種に必要な知識も理解できるでしょう。どちらかいえば、辞書的な役割を果たす参考書といえます。 

3.合格に向けた参考書でのおススメの勉強方法は?

参考書を使用して学習を行うにあたっておススメの方法を紹介して行きます。

3−1.理論・電力・機械・法規と順番を考慮して学習する

理論から学習を始めることで、電験三種に必要な内容を全て網羅することができます。理論で覚えた知識を前提に他の科目の問題が出題されるため、全ての基礎となるといえるでしょう。そのため、理論から順番通りに学習していくことが効率のいい勉強法です。

3−2.計算問題に苦手意識がある場合は復習から始めよう

電験三種の学習を行う場合、中学・高校レベルの数学や理科の知識量によって、理解度が異なってきます。そのため、計算や合理的な考え方に苦手意識がある人は中学・高校の数学と理科を復習から始めてみましょう。

4.電験三種資格の勉強を参考書でするのに向いてる人・向いていない人

参考書の学習は向いている人と向いていない人に分かれます。

4−1.参考書が向いている人

参考書での学習は、自分の知識レベルの理解を的確に行ったうえで計画的に学習していく必要があります。また、そのため、計画が狂った場合でも自分で直すことができる人や計画を立てて実行できる意志の強い人であれば参考書での学習が向いているといえるでしょう。

4−2.参考書が向いていない人

計画を立てられない人や計画が崩れた場合立て直すことができない場合、参考書での学習は向いていません。

しかし、参考書での学習ができなくてもE-learningなどの学習手段があるため、別の方法からアプローチしてみることをおススメします。

5.まとめ

参考書の種類は非常に多くの種類があり、人によって適切な内容は異なります。また、参考書での学習にはメリットとデメリットが存在しており、コストだけでなく、自分に向いている学習方法なのか、慎重に検討したうえで取り組みましょう。

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