アスベスト分析調査

アスベスト分析調査はどこに依頼する?選び方のポイントと注意点

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「石綿事前調査を行った結果、アスベスト分析調査が必要になったがどこに調査依頼していいか迷っている」と悩んでいる方は多いでしょう。

アスベスト分析調査は、外部の専門業者に依頼するケースがほとんどです。近年は依頼可能な業者も増えて選択肢が豊富になった一方で、依頼する業者の選定に迷う方も増えている傾向です。

本記事では、アスベスト分析調査が必要になる場合や調査の種類、依頼する業者を選ぶポイントを紹介します。

アスベスト分析調査が必要な場合とは?

アスベスト分析調査とは解体する建材にアスベストが含まれているかどうかや、アスベストの含有量を調べる調査です。

調査は以下の2種類です。

定性分析:持ち込まれた検体に含まれているアスベストが0.1重量%超えているか調べる調査
定量分析:検体にアスベストが具体的に何%含まれているかを調べる調査

定性分析を行った結果、アスベストの含有量が0.1重量%を超えていなかったり、超えていても詳しい分析調査が必要なかったりする場合は、定量分析調査は必要ありません。したがってアスベスト分析調査とは、ほぼ定性分析といってもいいでしょう。

アスベスト分析調査が必要になるケース

石綿事前調査で建築物への石綿含有有無が判明できなかった場合、分析調査が必要です。

石綿事前調査は、以下のような調査です。

  • 書面調査
  • 目視調査

建物の解体・改修が決まったら、まずは書面調査で建物に使われている建材にアスベスト(石綿)が含まれているか調査します。書面調査で建築物の着工日が2006年9月1日以降と確認が取れた場合、建築物にアスベストが含まれている可能性は低いです。

2006年に労働安全衛生法施行令が改正され、アスベストの全面使用禁止が決定されました。そのため、2006年以降に建てられた建築物だと証明できれば、事前調査は書面調査のみで終了する場合もあるでしょう。

目視調査は、建築物石綿含有建材調査者の有資格者が現地に行って建物を調査する方法です。書面調査で石綿が含まれているかどうか不明な場合に行われます。

アスベスト分析調査が行われるのは、目視調査でも石綿が含まれているかどうかが不明、かつ分析調査が必要とされた場合です。なお、分析調査をせずに「石綿が含まれている」とみなして解体工事を実施するケースもあります。

アスベスト分析調査の種類

アスベスト分析調査は定性分析で2種類、定量分析は3種類の方法があります。
調査の名前と特徴は、以下の表のとおりです。

定性分析の名称

分析の特徴

JIS A 1481-1

  • 「偏光」を試料に当てて色の変化や屈折を確認し、アスベスト含有の有無を分析する
  • 検査対象が層になっている場合、層ごとの分析が可能
  • 人の目で最終的な判断をするため、検査者の知識や経験が重要

JIS A 1481-2

  • X線回折装置と位相差分散顕微鏡を用いて分析を行う方法
  • 対象を粉砕して分析を行うので、層ごとの分析は不可
  • 装置を用いれば比較的容易に検査が可能だが、分析に時間と費用がかかる

定性分析の主流は「JIS A 1481-1」です。国際的にも通用する国際規格ISO 22262-1を基準としており、アスベストを含有する層の特定もできます。アスベスト含有層を特定できれば、最適な除去方法の選択も容易になるでしょう。

定量分析は、以下の3種類があります。

定量分析の名称

分析の特徴

JIS A 1481-3

  • X線回折装置を使って分析対象の石綿含有率を調べる方法
  • 日本の従来法を引き継いでいる

JIS A 1481-4

  • 直接重量法と偏光顕微鏡による繊維計数で石綿含有率を調べる方法

JIS A 1481-5

  • JIS A 1481-3の分析方法と同じだが、国際的に認められた標準法で行うやり方

定量分析を実施するケースは少ないですが、石綿事前調査に関連した仕事をしている場合、名称と調査の特徴は知っておくと役立つでしょう。

アスベスト分析調査を依頼できる業者は?

アスベスト分析調査は、以下のような条件を満たした者が行なえます。

  • 分析調査講習を受講し、修了考査(学科講習・実技講習共)に合格した者
  • 建材中のアスベスト定性分析技能試験に合格した者
  • 社団法人日本作業環境測定協会Bランク以上の認定分析技術者
  • 石綿分析技術評価事業修了者
  • アスベスト偏光顕微鏡実技研修者

近年は、有資格者が複数所属しているアスベスト分析調査の専門業者も増えました。ホームページを開設し、問い合わせや見積もりをWeb経由で依頼できる業者もあります。業者選びに悩んでいる方はWeb経由で複数の業者を比較してみるのがおすすめです。

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SATでもアスベスト調査依頼を受け付けています。
お見積もりやお問い合わせも公式ホームページのフォームから可能です。

アスベスト分析調査を依頼する業者の選び方

ここでは、アスベスト分析調査を依頼する業者を選ぶポイントを以下の3点から紹介します。

アスベスト分析調査を依頼する業者を選ぶポイント
  • 検査にかかる時間で決める
  • 所属している技術者の能力で決める
  • 実績で決める

なお、アスベスト分析調査の費用相場は1検体あたり2万円台~が相場です。分析調査を依頼する際は複数の検体を依頼するのが一般的なので、依頼1件当たり総額3万円台~5万円台になるケースが多いでしょう。

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料金の安さを強みにしている業者も多いですが、分析調査は正確さも重要です。費用の安さだけを重視しないようにしましょう。

分析にかかる時間で決める

アスベスト分析調査を依頼すると、調査結果が出るまでは解体・改修工事を進められません。

分析結果が出るまで時間がかかる業者は費用が安かったり、分析結果が正確であったりしても、利用しにくい場合もあるでしょう。

分析にかかる時間ができるだけ短い業者のほうが、いろいろな場面で重宝しやすい傾向です。特に、急ぎで分析結果が欲しい場合は、分析にかかる時間を重視して業者を選びましょう。

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SATのアスベスト分析調査は、最短3営業日で結果が出ます。例えば、月曜日にご依頼いただいたら木曜日には結果が出ます。

所属している技術者の能力で決める

前述したようにアスベスト分析調査ができるのは、分析調査講習を受講して修了考査に合格した者など、一定の条件を満たした技術者だけです。

業者に所属するスタッフ全てが分析調査ができる必要はありません。しかし、調査ができる技術者が多いほうが分析調査がスムーズに進む可能性が高い傾向です。

また、分析調査技術は定期的にブラッシュアップが必要です。所属している技術者に定期的に研修を受講してもらうよう努めている会社は、技術に信頼もおけます。

実績で決める

アスベスト分析調査を依頼する業者選びに迷ったら、実績で絞り込みをするのもおすすめです。実績の多さは調査依頼の多さでもあります。

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たくさんの建築業者、解体業者から依頼があるのは、技術力が高く調査結果も正確な証です。
SATのアスベスト分析調査は8,000件以上の実績があります。

アスベスト分析調査を依頼する流れ

アスベスト分析調査を依頼する基本的な流れは、以下の通りです。

  1. 問い合わせ・見積もり依頼
  2. 見積もりを比較検討・依頼決定
  3. 正式依頼
  4. 料金の振り込み・検体の送付
  5. 調査開始
  6. 調査終了・報告書の受け取り

必要ならば複数の業者から見積もりを取り、比較検討してもいいでしょう。また、現在は多くの業者が郵送で検体の受付を行っています。多少時間がかかってもいいならば、県外の実績ある業者に依頼してもいいでしょう。

まとめ:アスベスト分析調査ならばSATにご相談ください

石綿事前調査が義務化されて以来、アスベスト分析調査の必要性や重要性も増しています。場合によっては緊急で分析調査が必要な場合もあるでしょう。

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SATのアスベスト分析機関は、通算8,000件以上の実績があります。また、1検体あたりの調査費用19,800円(税抜)は、業界最安値基準です。フォームよりお問い合わせからご相談だけでも受け付けています。

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