消防設備士は、乙・甲に分かれており、合格率は30%から40%ほどです。そのため、簡単に合格することは難しい試験といえます。勉強方法は、テキストや動画、通信による学習・講習などに種類が分かれています。
では、どのような勉強方法が消防設備士の業火率を高めるのでしょうか。この記事では消防設備士の勉強方法に適した学習方法を解説していきます。
目次
1.どのくらい勉強時間が必要なのか?
消防設備士の合格を目指す場合は、150~200時間ほどの学習時間の確保が必要です。例えば、毎日2時間の勉強を行う場合には、3ヵ月ほどの学習期間が想定されます。
特に、消防設備士は自分の学習能力を把握したうえで、学習を進めていかなければなりません。乙種であってもある程度の学習を行わなければ合格は難しいといえるでしょう。
2.消防設備士試験の勉強方法
消防設備士の学習は、参考書・動画・通信教育のどれかに分かれます。それぞれどのような教材が存在しており、どのような特徴があるのかなど詳しく解説していきます。消防設備士の勉強方法について、迷っている方は参考にしてください。
2−1.参考書で独学をする
2−1−1.メリットと参考書での勉強がおススメな人
メリット
参考書の最大のメリットは、学習のコストを抑えながら必要な知識を基礎から学べることにあります。また、自分自身の正確な理解度と学習レベルの把握ができれば、テキストの学習のみで十分な学習が行える点もメリットです。特に、基礎的な用語を学習したい場合などは参考書での学習が非常に効果的です。
おススメな人
自分で学習の進捗を管理できる方、得意な所と苦手な所を正確に把握できる方にはおススメです。また、ある程度の知識を持っている方であれば、テキストの学習のみで乙種・甲種どの資格も取得することが可能といえるでしょう。
2−1−2.おススメの参考書
消防設備士 4類 超速マスター
乙・甲4類の消防設備に対して評判の高い参考書。特に計算問題がわかりやすく解説されており、このテキストと製図用のテキストで合格を目指すことが可能です。
わかりやすい! 第6類消防設備士試験
消火器などが分類される6類に特化した参考書。この参考書のみで合格を目指すことが可能です。演習問題は少なめであるものの、必要な知識はカバーしているといえるでしょう。
本試験によく出る!第1類消防設備士問題集
スプリンクラーなどが分類される第1類に関する参考書。基礎的な用語だけでなく、解説が特にわりかやすいため、乙種・甲種どちらの資格でも合格を目指すことが可能です。
2−2.動画教材で独学をする
2−2−1.メリットと動画教材での勉強がおススメな人
メリット
動画で学習を行うメリットは、インターネットのつながる場所やDVDが再生できる環境であればどこでも学習を行うことが可能な点にあります。特に、テキストの学習内容を復習したい場合や自分の理解が正しいかどうか確認する際にも学習を大きくサポートすることができるでしょう。
おススメな人
動画教材は、通勤時間が長い方、テキストだけでは記憶の定着が難しい方におススメです。また、隙間時間を有効に活用したい場合なども動画教材はサポートしやすいといえます。さらに、動画教材で補填できる場合は、復習としてテキストを読み返す必要がなくなるため、テキストでの学習が苦手な方にもおススメです。
2−2−2.おススメの動画教材
SAT
17,800円から学習を行える動画教材です。DVDに加えて、eーラーニングも受講することができるため、テキスト+動画で資格の合格を目指すことが可能です。また、どの学習スタイルでも対応している類は乙・甲の第4類です。加えて、サポートもあるため、わからない点をすぐに聞くこともメリットといえます。
電験合格(消防設備士 甲4)
youtubeの学習教材。無料で学習することが可能です。動画教材はかなり少なく、情報が古いものも多いものの、電検合格の動画は2019年に更新されていることから、第4類の受験であれば有効に活用できるでしょう。
2−3.専門学校に通う
2−3−1.メリットと専門学校での勉強がおススメな人
メリット
自分で学習の組み立てを行う必要がなく、講習などでは合格できる可能性が飛躍的に上がるといえます。加えて、講習の場合は講師から、通信学習の場合も問い合わせで学習の疑問点を解決できる点もメリットです。
おススメな人
テキストでの学習がほとんどとなっており、講習なども含めてカリキュラムは決まっています。そのため、自分でスケジュールを立てる必要がありません。自分でカリキュラムを作るのが苦手な方やある程度学習の指標を持ちたい方にはおススメだといえます。
2−3−2.おススメの専門学校
たまはな(ヒューマンアカデミー)
22,680円から始められる通信講座。教材が対応しているのは、第1類・第4類・第6塁です。ある程度の学習スケジュールが定められており、1人で学習を進める場合でも指標にすることが可能です。
また、レポート課題に取り組むことによって学習レベルを把握することが可能であるため、定期的な学習を進める場合には有用な教材です。
日本消防コンサルティング
28,500円で全類の講習と通信講座を提供している企業です。それぞれの類ごとに、別途金額を支払う必要があるものの、全類の講習に対応している教材・講習は日本消防コンサルティング以外にはありません。また、30日で1資格の取得を目指すことのできる内容となっているため、スピーディーな合格を目指す場合におススメです。
3.消防設備士合格に向けた具体的な勉強スケジュールの立て方
ここまでそれぞれの勉強法について紹介してきました。ここまでで自分に最適な勉強法の簡単なイメージはできたでしょう。しかし、それもきちんと計画を立て実行しなければ意味がありません。
ここからは具体的なスケジュールの立て方を紹介していきます。
3−1.まずは基本的な用語のマスター
基礎知識からスタートして、消防関係の用語・消防設備の設置基準などを学習する消防設備士の乙種を受験する場合は、消防設備士関係の仕事に関係ない分野の方でも受験することが可能です。そのため、テキストなどで基本的な用語の理解からスタートすることをおススメします。
また、甲種の場合は、実務経験が2年ほど必要となることから既にある程度の知識はあることが想定されるため、どのような問題が出るのか把握する所からスタートしましょう。
3−2.公式を完全に覚える。そして、製図の学習に時間を割く
消防設備士の試験に合格したい場合、全科目の合計で6割以上の正当率が必要です。そのため、公式や出題される問題の内容を確実に覚えておきましょう。
また、製図や鑑別に関してはある程度の学習時間を掛けて理解するしか対処方法がありません。製図は筆記問題を理解していても、対策なしでは合格が難しいため、理解までには時間をようするため、スケジュールに余裕のある学習をおススメします。
4.合格に向けて勉強する際の注意点はなに?
では最後に合格に向けた勉強で注意するべきことを解説していきます。
4−1.基本用語の理解だけでは合格は難しい
試験合格率は乙種・甲種ともに50%にも届きません。そのため、短期集中だとしてもある程度の学習を行わなければ、合格することは難しいといえます。また、出題傾向に合わせて効率的な学習を行わなければ時間を消費する可能性もある点も注意です。
4−2.識別・製図は暗記だけではどうにもならない
識別と製図は、確実な知識がなければ応えることができません。テキストや講習などで確実な知識を体得し、正確に回答できなければ得点にならないといえます。
ある程度時間をかけて識別・製図に取り組まなければならないことに注意が必要です。
5.まとめ
消防設備士は乙・甲種に別れており、それぞれの類に合格しなければ、その類の消防設備を取り扱うことができません。また、消防設備士に合格するめたに必要な勉強方法は、参考書・動画・通信学習・講習など人によって異なります。そのため、それぞれのメリットを理解したうえで学習を進めていきましょう。