第一種電気工事士

第一種電気工事士のテキストはどれが良い?選び方も解説

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第一種電気工事士は申込者の3割程度しか合格しない、難しい試験です。筆記試験と技能試験の両方に合格する必要があり、試験は年1回しか行われません。
不合格になると1年間待たなければなりませんから良いテキストを選んで学習し、1回で合格したいものです。

本記事ではまず、第一種電気工事士のテキストをどう選べば良いか説明します。その後、おすすめする4つのテキストを紹介した後、通信講座のメリットについて解説していきます。
1回で合格を決めたい方、もう不合格は嫌という方は、ぜひお読みください。

第一種電気工事士のテキストの選び方

フルカラーのものを選ぶ

第一種電気工事士の試験では、さまざまな機器の機能と特徴を覚えなければなりません。
機器にはさまざまな色が使われていますから、フルカラーのテキストを選ぶとイメージがつかみやすく、理解も深まります。

もちろんフルカラーのテキストでは、覚えておくべき重要なポイントが赤などで色分けされています。
イラストや図もふんだんに取り入れているため、見やすく学習しやすいこともメリットにあげられます。

要点が分かりやすいものを選ぶ

試験では、第一種電気工事士として押さえておくべき重要なポイントが優先して出題されます。
また学習にかけられる時間も限られますから、要点を絞って学習を進めることが合格に近づく秘訣です。
このためテキストを選ぶ際には、重要なところや難しい用語をわかりやすく説明しているものを選ぶことがおすすめです。

一方でぶ厚いテキストなど、重要でないところまで詳しく書かれているものもあります。しかし、このようなテキストは読むだけでも時間がかかります。
そのため、限られた時間で効率的に学習を進めたい方にはおすすめできません。

過去問題は数年分解いておく

第一種電気工事士の試験では、過去10年分程度の問題と解答が公表されています。過去問を見ると、試験で頻出されている分野があることがわかるでしょう。
それは第一種電気工事士において、重要なポイントであることにほかなりません。

このため合格するためには、過去の問題を3年分以上解いておくことが重要です。
もちろん誤った問題はその理由を必ずチェックし、次に出題された場合はきちんと正解できるようにしなければなりません。
電気技術者試験センターで公表されている解答には解説がないため、テキストを利用して誤答の理由を調べておくことが合格への近道です。

第一種電気工事士のおすすめテキスト

すい~っと合格シリーズ

ぜんぶ絵で見て覚える 第1種電気工事士筆記試験すいーっと合格(2020年版)

ぜんぶ絵で見て覚える 第1種電気工事士 技能試験すい~っと合格2019年版

「すい~っと合格シリーズ」は、ツールボックスから出版されているテキストです。第一種電気工事士向けとして、筆記試験用と技能試験用が用意されています。

筆記試験用のテキストでは、イラストや図、写真を豊富に使用しており、わかりやすいことが特徴です。
試験に合格するためのポイントをていねいに解説しているため、効率的に学習を進められます。
加えて付属する丸暗記ノートの利用により、重要なポイントを通勤や通学の電車内で確認できることも見逃せません。

一方で技能試験用のテキストでは、10種類ある候補問題すべてについて、複線図や完成後の配線図をわかりやすく掲載しています。
加えて電気工事士としてマスターすべき作業項目に、半分以上のボリュームを割いていることも特徴です。
各作業ページに記載のQRコードを読み込むことで、技能試験に必要な作業内容を動画で確認できることも、理解を深める上で役立つポイントです。

第一種電気工事士筆記試験完全解答


第一種電気工事士筆記試験完全解答」は、オーム社から出版・販売されている問題集です。
過去10年間に出題された問題と解答に加えて、問題ごとに詳しい解説もついています。正解でない選択肢についても解説があるため、理解が進むことも特徴の1つです。

あわせて、筆記試験の要点も掲載されています。過去問でわからない点の確認や、試験直前の要点チェックにも適しています。

筆記試験完全マスター


筆記試験完全マスター」は、オーム社から出版・販売されているテキストです。過去の試験における出題頻度を見極めたうえで、重要な分野を取り上げています。
テーマは見開き2ページ単位に細分化しているため、学習を進めやすいことも特徴です。
もちろん合格に必要な範囲を網羅していますから、講習会や職業訓練校でのテキストとしても広く活用されています。

一方で数式問題をはじめ、説明は簡潔ですから、詳しい説明をお求めの方には不向きです。ただし他のテキストよりも多くの内容が凝縮されていることは、メリットとして見逃せません。

第一種電気工事士技能試験 公表問題の合格解答


第一種電気工事士技能試験 公表問題の合格解答」はオーム社から出版・販売されている、技能試験のテキストです。
10種類の候補問題それぞれについて、材料の写真や配線をどの長さで切断すべきか、また複線図や完成写真まで、一目でわかるように図解されています。
迷いそうなポイントもどう施工すべきかしっかり説明されているため、独学でも確実に学習を進められます。
文字も大きいため、小さい文字が読みにくい人でも安心して使えます。

加えてこのテキストでは、配線図の書き方や基本的な作業の手順、欠陥となる例なども解説しています。そのため、このテキスト1冊で技能試験の対策が可能です。

独学だけでは不安な方は通信講座もおすすめ

ここまで解説した通り、第一種電気工事士試験は良いテキストで学べば、独学でも合格可能です。しかし、すべての方に独学が向くわけではありません。特に以下のような方は、通信講座の利用をおすすめします。

・自分でテキストを読んで勉強することが苦手
・試験に何度も落ちている
・わからないときに、質問できる人がいないと不安

通信講座の受講者には、電気のプロによる監修を受けたテキストが送付されます。
受講には数万円の費用がかかりますが、そのぶん独学では得られない、以下のメリットも見逃せません。

・標準的な学習期間が示されているため、スケジュールを立てやすい
・わからない内容は質問できる
・筆記試験だけでなく、技能試験の製作物も添削指導を受けられる
・プロの講師による動画で、理解しやすさがアップする。また通勤・通学時の学習も可能
・技能試験の材料が含まれている、または割引料金で購入できる講座がある

受講費だけを考えれば、通信講座は高額です。しかし、第一種電気工事士試験は年1回しか開催されません。
少ないチャンスを確実にものにすることを考えるならば、通信講座に費用をかけても十分なメリットがあります。
技能試験への対策も必要という点を考えると、独学だけで不安な方は通信講座の受講もおすすめです。

まとめ

独学で第一種電気工事士の試験に合格するためには、テキストの選択が重要です。
写真を使った問題が出題されることや技能試験対策を考えると、フルカラーで要点がわかりやすいテキストがおすすめです。

独学が不安な方は、通信講座の受講も検討してください。費用はかかりますが、年1回の受験チャンスをものにできる可能性が高まります。
「わからない点は質問したい」「添削指導を受けたい」という方にも、通信講座はおすすめです。

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