電験三種は、毎年秋頃に実施される試験です。
しかし、試験日から合格発表日までの期間が長く空いているため「自分が合格しているかどうかを早く調べたい」といった方は少なくありません。
受験者にとって、合否の結果は、試験後の不安を解消するためにも、なるべく早く調べた方が良いです。
電験三種の合格率や合格基準点、試験の解答などの情報は公開されているため、必ず調べておきましょう。
そこで今回は、電験三種の合格発表日と合格基準の傾向について解説していきます。
目次
電験三種の合格発表はいつどこで行われる?
電験三種の合格発表はいつどこで行われるのでしょうか?令和元年に実施された電験三種の日程を参考に見ていきましょう。
▼令和元年の試験、合格発表日時
試験日 | 9月1日(日) |
合格発表日 | 10月18日(月) |
科目 | 試験時間 |
理論 | 9:00~10:30(90分) |
電力 | 11:00~12:40(90分) |
機械 | 14:00~15:30(90分) |
法規 | 16:10~17:15(65分) |
電験三種の日程としては上記のとおりです。
試験の合否については、郵送されてくる合格通知書にて確認する方法とネットで受験番号を入力することで確認する方法があります。
電験三種の合否をネットで確認する方法
電験三種の合否をネットで確認する方法について紹介します。
まずは、試験の公式ホームページを開きましょう。
電気技術者試験センターの「合格者一覧の検索」ページ
合格者一覧の検索に移動したら「検索する試験の選択」と「受験番号の入力」を完了させてください。
入力を完了させて検索すると、合否が確認できます。
合格発表日までは自己採点で確認する
試験の合否は合格発表日に確認ができますが、試験日から合格発表日まで1ヶ月以上の期間があります。
「試験終了後すぐに合否を知りたい」というのが、受験者の本音です。
そういった方は「試験の自己採点」を行いましょう。
試験後、電気技術者試験センターの「第三種電気技術者試験の問題と解答」ページにて解答が掲載されます。
そこで、自分の解答を採点することが可能です。
自己採点で合格基準点を超えていれば期待大、超えていなければ期待はできません。
では、電験三種の合格基準点は毎年どのくらいなのでしょうか?
続いては、電験三種の合格率と合格基準点について解説します。
電験三種の合格基準と傾向
電験三種の合格基準とその傾向について説明します。
「合格率」と「合格基準点」の2つから電験三種を見ていきましょう。
合格率
電験三種の過去10年間の合格率をまとめたものが次になります。
年度 | 合格率 | 科目合格率 |
令和1年度 | 9.30% | 32.1% |
平成30年度 | 9.10% | 28.7% |
平成29年度 | 8.10% | 26.6% |
平成28年度 | 8.50% | 28.9% |
平成27年度 | 7.70% | 29.5% |
平成26年度 | 8.40% | 30.0% |
平成25年度 | 8.70% | 25.0% |
平成24年度 | 5.90% | 29.8% |
平成23年度 | 5.50% | 27.1% |
平成22年度 | 7.20% | 28.0% |
表を見て分かるとおり、1年で4科目取得している人は1割もいません。
それどころか約60%の受験者は1科目も合格できていないのが現実です。
電験三種は、闇雲に勉強しても合格できません。
挫折しそうになるかも知れませんが、毎日コツコツと努力していきましょう。
また、電験三種は合格率が低すぎる試験であるため、合格基準点が60点より低くなることがあります。
次の項目で紹介する合格基準点も一緒に確認してください。
合格基準点
続いて、電験三種の過去10年間の合格基準点について見ていきましょう。
科目ごとに合格基準点が変わっているため、毎年確認が必要です。
年度\科目 | 理論 | 電力 | 機械 | 法規 |
令和1年度 | 55 | 60 | 60 | 49 |
平成30年度 | 55 | 55 | 55 | 51 |
平成29年度 | 55 | 55 | 55 | 55 |
平成28年度 | 55 | 55 | 55 | 54 |
平成27年度 | 55 | 55 | 55 | 55 |
平成26年度 | 55 | 60 | 55 | 58 |
平成25年度 | 60 | 60 | 55 | 58 |
平成24年度 | 55 | 55 | 55 | 52 |
平成23年度 | 55 | 55 | 55 | 55 |
平成22年度 | 55 | 55 | 50 | 55 |
上記が過去10年間の合格基準点です。
表を見て分かるとおり、全科目の合格ラインが60点である年はありません。
全体的に点数が下がっている年もあるため、いかに電験三種が難しい試験であるかが分かります。
ただ、合格基準点が下がるのは受験者にとってチャンスです。
60点取れていなくても合格の可能性があるため、期待を捨てきることはできません。
自己採点の際に60点以上取れていないからといって落胆するのではなく、必ず受験番号を検索して合格しているかどうかを確認してください。
電験三種の合格が発表されたらやること
ここでは、電験三種の合格発表が行われた時にやるべきことを解説します。
合否に関係なく大切なことなので、必ず確認してください。
資格取得のための手続きをする
電験三種に合格した方は、免状の交付申請をしましょう。
免状は、申請してから約2ヶ月後に届くため、電気主任技術者として仕事に携わる方であれば早急に済ませておいた方が良いです。
申請は、郵送された試験通知書に同封されている免状交付申請書に必要事項を記載するだけなので難しいものではありません。
電気主任技術者試験センターのページから詳細を確認してください。
不合格だった場合は次の試験に向けて計画を
電験三種に不合格だった場合は、次の試験に向けて計画を立てましょう。
不合格で落ち込む気持ちもあるかと思います。
しかし、そのままの状態でいると来年も不合格になる可能性が高いです。
落ち込むのは数日間だけにして、気持ちを切り替えましょう。
もし、1年で4科目狙うのが難しい場合には「科目合格制度」を活用するといった方法もあります。
科目合格制度を活用すれば、1年で4科目取得しなくても3年間で4科目取得することで試験に合格できるため、受験者に有利な制度です。
電験三種の科目合格制度については、こちらの記事で詳しくお伝えしていますのでぜひお読みください。
まとめ
この記事では、電験三種の合格発表日と合格基準について解説しました。
記事の内容について簡単にまとめます。
電験三種の合格発表日はいつどこで?
1.試験日は9月の第1日曜日
2.合格発表日は10月の中旬
電験三種の合格基準と傾向
1.合格率は毎年10%以下、科目合格率は約30%
2.合格基準点は下がる可能性がある
電験三種の合格が発表されたらやること
1.合格した場合は免状申請の手続きを完了させる
2.不合格だった場合は次の試験に向けて計画を立てる
3.1年での取得が厳しいと感じるならば科目合格制度を活用する
今回紹介したとおり、電験三種の合格率はかなり低いですが、計画を立てて勉強することで絶対に合格できます。
科目合格制度などを活用して、じっくりと攻略していきましょう。