第三種電気主任技術者

電験三種の科目別勉強方法&通信講座のおすすめポイント

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電験三種(第三種電気主任技術者試験)は、5万ボルト未満の電気工作物における、工事や維持、運用に関する保安監督ができる国家資格です。電験三種は科目ごとに試験を行い、全科目に合格しなければ免状の取得資格が得られません。

加えて、電験三種は合格率が例年10%程度と難易度がとても高い試験なので、科目ごとにしっかりと勉強する必要があります。こちらでは、電験三種の科目別の勉強法と、通信講座をおすすめする理由について解説します。

【科目別】電験三種の勉強方法

電験三種の試験は、理論・電力・機械・法規の4科目に分かれています。各科目で重点的に勉強すべきポイントと、効率よく勉強する方法について見ていきましょう。

理論の勉強法

理論とは、電気によって起こる現象や性質、法則などを問う科目で、電磁気・電気回路・電子回路の3分野で構成されています。理論の内容は4科目に通ずる基礎となるので、特に重点的に勉強しましょう。

直流回路や電磁力、オームの法則、ブリッジ回路、フレミングの法則など、中学・高校の数学や理科で習う内容をもとに解く問題が多くあります。そのため、これらの内容を忘れてしまった方は、中学・高校の数学と理科を復習してから、理論に取り組むことがポイントです。

また、出題傾向は8割が計算問題、2割が穴埋め問題、正誤判定問題です。計算問題は公式を使えばすぐに解ける、という簡単な問題ではないので、過去問や問題集を使って演習を重ねましょう。

電力の勉強法

電力は、発電から電気が供給されるまでの仕組みに関する問題で、発電・変電・送配電・電気材料の4分野から出題されます。電力会社などで発電や送電に従事している方は、比較的解きやすい問題です。

送配電の分野は5割ほど出題されるため、重点的に勉強して点数を稼ぐのが効率的です。ただし、理論の科目に必要な直流、交流、三相交流回路の知識が必要になるので、こちらも合わせて対策しましょう。

計算問題は約4割と理論よりは少ない反面、6割が文章問題による正誤判定問題と穴埋め問題です。文章問題を解くには膨大な知識を暗記する必要があるため、計算問題を重点的に対策するといいでしょう。また、電力は比較的出題傾向が似通っているので、過去問をくり返し解くことが効果的な対策法です。

機械の勉強法

機械では、電気を作る機械や電気を使う機器に関する問題です。出題される問題の分野が多岐にわたることから、受験生にとって特に難しい科目といわれています。

電気を作る機械の分野では、変圧器・直流機・同期機・誘導機の仕組みの専門的な知識が問われます。この分野が問題の約7割を占めるため、4つの違いを理解したうえで、重点的に勉強することがポイントです。

計算問題は全体の半分ほど出題されますが、等価回路に書き換える知識と、理論の知識で解ける問題です。その半分は正誤判定と穴埋めで出題されるので、機械も同様に、過去問をくり返し解きましょう。また、照明や電気化学、電源と電気加熱の分野は、身近にあるものなので比較的解きやすい問題です。

問題の分野が多岐にわたる機械では、4機をマスターすること、得意な分野を増やしていくイメージで勉強するといいでしょう。

法規の勉強法

法規の問題は、電気事業法などを問う電気関係法規・電気設備の設置基準・電気設備管理の3分野です。約4割は計算問題が出題され、正誤判定と穴埋めでは法律や基準の暗記が必要となります。

計算問題は理論・電力・機械の知識が必要となりますが、実際の問題は電力の計算問題と似ているので、まずは計算問題から着手すると効率的です。また、穴埋め問題では法律に基づいた「数値」も出題されるため、語句だけでなく、すべての内容を暗記する必要があります。暗記をするにはくり返し覚えなければならないため、先に計算問題をマスターしておくといいでしょう。

電験三種は独学より通信講座をおすすめする理由

参考書や問題集を使って独学することも可能ではありますが、初めて電験三種に挑戦する方は、分からない問題で手が止まってしまうこともあるでしょう。科目ごとに対策が必要な電験三種は、独学よりも通信講座で勉強するのがおすすめです。そこで、独学よりも通信講座をおすすめする理由と、通信講座のメリットを紹介します。

カリキュラムに沿った動画とテキストで勉強できる

通信講座は動画で講座を視聴し、その内容に沿ったテキストで勉強する方法です。動画とテキストはカリキュラムに基づいているので、その通りに勉強すればスケジュール管理が自然とできるようになります。

また、通信講座では、教材がすべて揃っていることもメリットの一つです。講座はプロの講師による分かりやすい解説と、テキストは重要なポイントを押さえているので、効率的に勉強するのに役立ちます。

一方、独学では数ある参考書や問題集から、分かりやすいと感じるものを探さなければなりません。勉強計画やスケジュールもすべて自分で管理するため、独学は挫折しやすいおそれがあります。

分からないときはサポートが受けられる

独学では分からない問題を質問する環境がないため、勉強のモチベーションが低下しやすくなります。一方、通信講座は質問できるサポートが整っており、独学よりも安心して勉強に取り組むことが可能です。

質問をしたい場合、スマホで質問を撮影し、通信講座のシステム上にアップロードするという方法でも可能です。(メール本文のみでも質問を受け付けています。)文章で質問するのは難しいことが多く、説明するために時間を割くことも少なくありません。その点、スマホの撮影は説明が不要なので、分からない問題を放置せず、早く理解することができます。質問できるという安心感は独学にはないメリットなので、仕事をしながら勉強する方に最適でしょう。

電験三種は科目別の対策&通信講座で勉強を

電験三種は4科目の合格が必要なうえに、合格率が10%前後と難易度が高い試験です。4回の試験が必要な電験三種は、科目ごとにポイントを押さえた対策が必要になります。理論は4科目の基礎となる科目なので、最初に勉強すること、中学・高校の数学と理科の知識を強化することがポイントです。どの科目も計算問題が出題されますが、過去問や問題集を使って演習を積むことが効果的でしょう。

ただし、初めて電験三種を受験する場合、独学では難しいと感じる方も多いはずです。分かりやすい解説を聞いて勉強できる、通信講座の利用をおすすめします。

SATのWeb講座なら、分かりやすい講義動画で、どこでも手軽に学習できます。

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