電気工事施工管理技士

電気工事施工管理技士【実地試験】の内容とおすすめの対策方法

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電気工事施工管理技士の学科試験が終わり、実地試験に向けて対策を進めようとしている方も多いでしょう。合格発表後から試験対策を始めるのも良いですが、確実な合格を狙いたいなら早めの対策をするのがおすすめです。

今回は、電気工事施工管理技士の実地試験の概要を掴むために、内容と対策方法について紹介していきます。試験勉強の計画を立てるのに活用してください。

電気工事施工管理技士の実地試験とは

はじめに、電気工事施工管理技士の実地試験について概要を押さえましょう。スケジュールや合格基準についても解説するので、参考にしてください。

学科試験とともに受ける必要がある試験

電気工事施工管理技士の資格を取得するためには、学科試験と実地試験の両方を受けて、合格証明書の交付を受ける必要があります。学科試験を合格しただけでは資格は取れないので注意が必要です。実地試験は資格をとるための最後の試験で、「施工管理法」という科目から出題されます。

具体的には、設計図書を元に、必要な電気設備を確保するための能力があるかどうかが判断される試験です。電気設備の施工図が作成できるかなど、学科試験以上に知識を応用する力が必要となるでしょう。全問記述式なので、学科試験よりも難しいと感じる方場合も多いはず。そのため、出題内容や傾向を知り、事前に試験対策の計画をたてることが重要です。

試験スケジュール

電気工事施工管理技士合格までのスケジュールを確認していきましょう。学科試験が終わっておよそ1ヶ月後に、試験結果の発表があります。2019年度は7月19日に発表がありました。そこからおよそ2週間以内で受験料の払い込みが必要です。払い込みを忘れると受験ができないので注意してください。払い込みが終わると受験票が配布され、実地試験を受けることができます。実地試験は、学科試験の合格発表から3ヶ月後です。2019年は10月20日に試験がありました。そこから3ヶ月で合格発表があります。そこで見事合格をした場合には、合格証明書の交付申請をして、晴れて電気工事施工管理技士となれます。

ここで紹介したのは、学科試験から受験する際のスケジュールです。学科試験が免除の場合には、申し込みのスケジュールや申し込み方法が限定されている場合があります。そのため、最新情報を「受験の手引」で確認するのがおすすめです。

合格基準

実地試験の合格基準は、「受験の手引」によれば60%とされています。ただし、試験を実施した状況によっては基準が変更となる可能性もあるようです。そのため、60%の得点率であれば必ず合格するとは限りません。目標としては、60%以上を狙うとよいでしょう。記述式で配点も公表されていないので、あくまで目安として考えておくのがおすすめです。

電気工事施工管理技士【実地試験】の出題内容

次に、電気工事施工管理技士の実地試験について、出題内容や傾向を解説していきます。

実地試験は、大問5つの構成となっています。問題の形式としては、施工体験記述問題や穴埋め問題、語句を説明する問題にわかれています。全問記述で試験時間は3時間。そのため、効率的に問題を解いていく必要があるでしょう。

それでは、各大問について問題の内容と傾向を紹介してきます。

大問1は、施工体験記述問題と呼ばれているもの。「施工体験」とあるように、あなたが実際に体験した施工を元に問題に答えていきます。自分が体験した経験と整合性のとれた回答を書くことが合格への近道です。また、「工事概要」と呼ばれる工事の詳細を書く必要があるので、あらかじめいくつかの工事を暗記しておくと良いでしょう。問題のテーマとしては、工程管理や安全管理に関することや、墜落災害や飛来落下災害など災害に関するものが出題されています。近年そのどちらかのテーマが出題されているので、両方のテーマで書けるようにしておくと良いでしょう。

大問2は、品質管理や安全管理に関わる問題が出題される傾向にあります。与えられた語句の中から2つ選び、その語句に対する対策を解答していきます。語句のテーマとしては、労働災害の防止や、飛来や落下災害の防止について取りあげられる傾向にあるようです。過去問などを参考にしながら、各テーマについての対策を行うと良いでしょう。

大問3は、ネットワーク工程表に関する問題です。ネットワーク工程表は難しいと感じる方も多いようですが、過去問を繰り返し解く中でパターンを掴むと良いでしょう。過去問に取りあげられたようなパターンでの出題が続いているため、慣れてしまえば解きやすくなってきます。ただし、時間がかかる問題なので、時間配分には注意してください。

大問4は、電気設備に関わる用語が出題されています。12個の選択肢の中から4つの用語を選んで解答する形式となっているとはいえ、用語の正確な理解が求められるので難易度は高めといえるでしょう。そのため、過去問や問題集を活用しながら、用語に理解と解答の練習を積み重ねていくことが必要となります。

大問5は、法規に関わる問題です。法律に関しては「電気事業法」や「建設業法」から出題される傾向にあります。法律の内容について答えるものや、空所にあてはまる語句を記述するパターンで出題されています。そのため、法律の性格な暗記が必要となる場合が多いでしょう。問題集や過去問で実践しながら、用語の理解を深めていくのがおすすめです。

このように、実地試験では広範囲から問題が出題されます。特に負担の大きいのは「施工体験記述問題」です。あなた自身の経験からなので、対策に時間がかかるでしょう。そのため、計画的に学習を進めることが必要です。

電気工事施工管理技士【実地試験】の勉強方法

計画的な試験対策が必要であることがわかったところで、ここからは実地試験の具体的な試験対策方法について紹介していきます。

過去問題を解く

まずは過去問題を解くのが一番です。過去問題を解くと、試験への見通しやイメージをつかむことができるでしょう。また内容の解説でも紹介したように、過去問題とパターンの似た問題が出る場合も多いのです。そのため、過去問を繰り返し解くことで、パターンを掴むと良いでしょう。

通信講座を利用する

過去問は、パターンや傾向を知るために欠かせないものですが、それだけでは学習が不十分な場合があります。その理由は、過去問と全く同じ問題がでる可能性は低いからです。また、施工管理体験記述などの問題は、独学だと対策をしにくいこともあるでしょう。そんな時に検討すると良いのが通信講座。

通信講座は様々なものがありますが、添削サービスがついているものがお勧めです。一人では対策のしにくい問題を、客観的に評価してもらい得点に繋げることができます。また、最近では動画での講義やeラーニングを組み合わせて、学習をより効果的・継続的に行える通信講座もあります。テキストだけでは理解しにくいところも、動画で理解を深めることができるでしょう。

また、インターネットを活用したサポート提供している通信講座もあります。サポートを受けることで、通信講座にありがちなモチベーションの低下や悩みを相談できないといった不満を解消されるでしょう。講座のスタッフにサポートをしてもらいながら、試験本番まで学習のモチベーションを高めていけます。仕事の合間に学習する場合でも、通信講座ならペースを自分で管理できるので安心です。

まとめ

今回は、電気工事施工管理技士の実地試験について紹介してきました。実地試験は学科試験とは違った難しさがあります。しかし、対策を計画的に行えば合格に近づくことができるでしょう。過去問と通信講座などをうまく活用しながら、合格を掴み取ってください。

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