建設業や製造業に関わらず、幅広い業種で労働災害が発生しているのが酸素欠乏症です。この災害は発生原因と防止措置を徹底すれば防げる災害ですので、講習でしっかりと知識を身に付けましょう。
この記事では、酸欠特別教育をどこで講習を受けることができるかや、講習内容を詳しく解説していきます。
酸欠特別教育の講習はどこで受けられる?
早速、酸欠特別教育(酸素欠乏・硫化水素危険作業特別教育)の受講方法について解説します。
酸欠特別教育の講習を受けることができる団体は、全国にいくつかあります。
それぞれ、開催日程・受講会場・定員数・受講料も異なってきますので、よく確認してから申し込むようにしましょう。講習機関によっては全国各地へ出張してくれる機関もあります。
また、酸欠特別教育には硫化水素危険作業特別教育も一緒に受けられるもの(2種)と、酸欠のみのもの(1種)があるので注意するようにしましょう。
それでは、参考になる団体をいくつかご紹介します。
一般財団法人 中小建設業特別教育協会
開催地 | 全国各地 |
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出張講習 | あり |
受講料 | 9,515円(教材費・消費税込み)、出張講習の場合は金額が異なります。 |
こちらの協会は、酸素欠乏及び硫化水素の講習を併せて受講する講習となります。地域・講習・人数に合わせてインターネットで24時間いつでも予約可能となっていて、全国どこでも出張対応してくれる上に、土日祝日も対応して出張してくれるサービスが魅力的です。
建設業労働災害防止協会
開催地 | 全国各地 |
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出張講習 | あり(要問い合わせ) |
受講料 | 受講料:都道府県ごとに異なる |
建設業労働災害防止協会(建災防)が実施している講習です。建災防は都道府県ごとに支部があり、支部単位で講習が実施されます。そのため講習の日程や費用等も支部によって違うため、詳細はお住まいの支部にお問い合わせください。
公益社団法人東京労働基準協会連合会 中央労働基準協会支部
開催地 | 東京都 |
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出張講習 | なし |
受講料 | 受講料:8,470円(税10%込)、テキスト代:1,430円(税10%込) |
開催地が東京都のみと限られていますが、受講料が他と比較しても安いです。申し込みは専用の用紙をWEBからダウンロードし、FAX、電子メール、または郵送にて送付となります。
こちらも、酸素欠乏及び硫化水素の講習を併せて受講する講習です。
上記でご紹介した団体は一部ですので、他にも全国各地に受講できる団体があります。
自分が住んでいる地域、受講可能な日程、受講費用などをあらかじめ把握した上で受講するようにしましょう。
酸欠特別教育はオンライン講座で簡単に受けられる
酸素欠乏特別教育の講習を受講できる機関をいくつかご紹介しましたが、どうしても自分の住んでいる地域に講習機関が無いなど、仕事が忙しくて受講している時間がないという方もいると思います。
そんな方にオススメしたいのが、SATのオンライン(WEB)講座の酸欠特別教育です。
オンライン講座とは、パソコンやスマホ、またはタブレットさえあればどこでも視聴できる講座のことで、ご自宅や外出時など場所を問わず好きなところで学習を進めることができます。
SATの講座は動画での講座なので、何度でも再生することができます。その為、講師の話を聞き逃すという心配もありません。
また、オンライン講座でも他の講習機関と同じように硫化水素危険作業特別教育も一緒に受講することができます。
そして、SATの講座のもう一つの大きな特徴として、受講修了証をプラスチックカードだけではなく、アプリでも受け取ることができます。
様々な特別教育や安全衛生教育を受講すると、修了証が複数枚になってしまい管理が大変かと思います。しかし、SATの講座を受講した場合は、アプリ上で受講済み講習を全て一括で管理することが可能です。
これだけ使い勝手が良いと、料金も気になるかと思いますが、SATの酸欠特別教育オンライン講座は一般的な料金は8,800円(税込)からとなっています。なおこちらはアプリ版修了証のみの価格となっており、アプリに加えてプラスチックカード版の修了証も受け取りたい場合は、9,350円(税込)となっています。
オンラインの酸欠特別教育を実際に受講者された方の評判を確認することもできますので、受講を検討されている方などはまずは一度ご覧ください。
SATの酸素欠乏・硫化水素危険作業特別教育は
24時間365日、オンラインでの受講が可能!
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- スマホまたはPCがあればどこでもかんたんに受講ができる!
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※プラスチックカードの修了証をお求めの方は、5営業日以内に修了証を発送いたします。
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酸欠特別教育の講習内容
ここからは、酸欠特別教育の講習内容について解説します。
講習内容は労働安全衛生法により、あらかじめ規定されています。先ほども少し触れましたが、酸素欠乏危険作業には第1種と第2種があります。
何が違うのかというと、「第1種」は酸欠の危険がある場所での作業、「第2種」は酸欠及び硫化水素中毒の危険がある場所での作業に従事される方を対象としています。
ここで紹介する講習内容は第2種の教育内容ですが、第2種の講習には第1種と同じ教育内容が含まれています。
詳細は以下の表にまとめましたので、ご覧ください。
科 目 | 時 間 |
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酸素欠乏等の発生の原因 | 1時間 |
酸素欠乏症等の症状 | 1時間 |
空気呼吸器等の使用の方法 | 1時間 |
事故の場合の退避及び救急そ生の方法 | 1時間 |
その他酸素欠乏症等の防止に関し必要な事項 | 1.5時間 |
合計 | 5.5時間 |
合計時間は5.5時間となっていますが、休憩時間やオリエンテーションは含まれていません。詳細については、各講習機関のホームページにて確認しましょう。
各カリキュラムの内容を簡単に紹介します。
酸素欠乏等の発生の原因
労働災害の発生状況や発生しやすい場所はどこなのかということを教わります。そして、発生する原因を知ることにより、酸素欠乏への知識を深めていきます。
酸素欠乏症等の症状
症状が発生した場合、身体的にどのような影響を及ぼすのかを学習します。
空気呼吸器等の使用の方法
自分や周りの作業員の身を守るための安全知識を身に付け、呼吸用保護具や送気マスクの着用方法及び点検方法を学習することになります。
事故の場合の退避及び救急そ生の方法
墜落制止用器具等の使用方法や、万が一に事故が起きてしまった際の救急方法やAEDの使用手順について学びます。
その他酸素欠乏症等の防止に関し必要な事項
労働安全衛生法で主に酸素欠乏に関わる法令を中心に学びます。
時間は1日で十分終わる内容となっており、学科のみの講習となっています。
ひとりひとりの命を守るためにも確実に身に付けておきましょう。
酸素欠乏特別教育はオンライン(WEB)講座がおすすめ
酸素欠乏特別教育の講習内容や、受講の方法までを詳しく説明してきました。
特別教育は自分の身を守るだけでなく、他の作業者を守る為にも必ず身に付けるべき講習です。労働災害の多くは知識不足による事故がほとんどです。
酸素欠乏とは何なのか。災害から身を守る為の防護、対策はどのようにすればいいのか。その知識を知っているか知らないかで生死を分けてしまうほどに重要なことを、約5.5時間で学ぶことができます。
忙しくてなかなか受講している時間が無い方の為に、時間や場所を選ばず受講できるオンライン(WEB)講座もありますので、関係する作業に従事される方は是非受講するようにしましょう。