M.Sと申します。
資格を取得するためには、通常勉強することが必要です。ここでは、合格率の低い難関資格と言われる電験三種の資格取得において、有効な手法を提案いたします。
また、労働災害防止において、安全の認識を高めることが重要です。その方法として、コーチング手法を提案いたします。
M.S氏のプロフィールを詳しく知りたい方はこちらからアクセスください。
電験三種の効果的な学習法
地方でも仕事があり、将来的に独立開業を目指すことができる資格として、第三種電気主任技術者(電験三種)があります。
電験三種には受験資格がなく、だれでも受験することができる点がメリットです。電験三種の業務は、電気の管理をする業務です。このSAT PROの講座では、電験三種に合格する、素人でも受かる方法をレクチャーします。
電験三種の業務・試験内容
仕事内容
事業用電気工作物(電気事業用及び自家用電気工作物)の工事、維持及び運用に関する保安の監督をすること。
試験内容
・4科目科目合格制度(科目:理論、電力、機械、法規)
・科目合格は3年間有効(3年で4科目合格すれば、資格を取得できる)
・合格基準:各科目60点(試験実施年度により点数が変更されることもあります)
・回答は五者択一のマークシート方式
電験三種の学習方法の概要
1.リピート学習法
電験三種の過去に出題された問題を10年程度、調査しました。その結果、同じような問題が繰り返し出題されていることが分かりました。
よく出る問題を厳選し、問題集を作りました。よく出る問題を学習することで、60点を取得することができます。
問題の内容を理解しようとすると精神的な負担がありますが、最初から理解しようとすると時間も掛かり、挫折しがちです。問題を繰り返し読んで覚えることにより、回答力を養成します。
無理に覚えることをせず、ただ単に読むことに努めます。2分や3分の隙間に1問読むことができます。隙間時間の活用に有効な方法です。各科目30問程度を選びましたので、さほど時間をかけずに全問を読むことができます。最初は全部読むのに時間が掛かりますが、2回目からは早くできるようになります。覚えた問題にチェックをし、その問題は飛ばします。
これを繰り返すことにより、段々とスピードが上がります。全ての問題にチェックがついたら、また最初からチェックを外して、繰り返します。このように数回繰り返すと、どのような問題が出て、どのような回答になっているのかが分かります。詳細に内容を理解しなくても、問題を解けるようになります。
試験では、60点を取れば合格ですので、70点程度を目標にします。学習が進んできたら、講師にメールやZoomで質問することも可能です。
SAT PROの講習では典型的な問題の解説とリピート学習方法のやり方を演習形式でレクチャーします。
2. 次元解析法
計算問題における回答手法で有効な方法です。理論式を答える問題などで活用します。
エネルギー全般に言えることですが、同じような理論式になっています。例えば、運動エネルギーは重量と速度の2乗であらわされます。アインシュタインの相対性理論で示される核エネルギーは、物質の重量に光の速度の2乗を掛けて算出します。
これを覚えて置くだけで、何問か正解することができます。
自然界の法則は、式の左辺と右辺で単位が合うようにできています。これが次元解析法です。
3.電卓活用法
回答に迷ったときに活用できる方法です。電験三種の試験では、電卓持ち込みできます。回答の数値が並んでいる問題では、出題の数値を足したり、掛けたり、割ったりして答える問題がほとんどです。
従って、電卓を使い、出てきた数値を掛けたり割ったりした数値が回答にあれば、それが正解の可能性が高いことになります。次元解析法と組み合わせることで、有効に正解を見つけることができます。
資格は一生の財産となります。排他的な業務を行える資格は特に魅力的です。電験三種の業務は資格を持っていない人はできません。電気の仕事は日本全国どこにでも需要があり、仕事がなくなることもありません。
リピート学習法のメリット
ここで、電験三種におけるリピート学習法のメリットを簡単にまとめます。
- 素人でも受かる効率的な学習方法です。電気は良く分からないと思われる人も多いかと思いますが、理解をしなくても回答はできます。学習を進めていくと、正解率が高まります。
- よく出た過去問を厳選して学習するので、効率よく学習することができます。短期で電験三種を取得することも可能です。
- 受講後には、スマートフォンを使った「隙間時間学習」を実施しましょう。まとまった学習時間を取れない人にも有効な方法です。
- 講習ではよく出る問題を紹介し、上記の方法を実際に習得します。
- 学習において疑問が出たら、メールを活用して質問しましょう。Zoomでの質問も可能です。
コーチング手法を活用した安全管理
ここからは、労働災害防止に有効なコーチング手法について解説します。
労働災害の原因は以下のようなことが関係していると言われています。
- 不安全状態(設備や作業環境など)
- 不安全行動(人が不安全行動をする)
- 管理の不備(作業手順を作成していない、指示を間違ったなど)
そして、不安全行動の原因は以下が要因だと言われています。
- 知らない(知識不足)
- できない(技能不足)
- やる気がない(態度の問題)
特に「やる気がない人」は納得していないので、管理者がいない時に不安全行動をします。例えば、ヘルメットを被るべきなのに管理者がいないところでは被らないなどです。
この点を改善するためには、ヘルメットが必要なことを納得させることです。納得させる方法として「コーチング」を活用する方法が有効です。
GROWモデルとは
コーチング手法の有名な理論に「GROWモデル」があります。コーチとクライアント(コーチングを受ける人)が一緒になって問題を解決する方法です。
最近では、問題解決のために企業でコーチング手法が活用されています。コーチングを安全管理に活用して、安全な職場を構築しましょう。
GROWモデルは、以下のような意味を持っています。
G (Goal)
ゴール :実施すべき目標
R (Realty)
現実 :自分の持っているもの(能力やスキル)
O (Option)
選択肢 :何をやるか。自分で考えてもらう。
W (Will)
意志 :いつまでにやるか。実施結果を一緒に確認する。
自分は何ができるか、何をやるべきかを考えてもらい、成果達成のために実行することを促します。考えることで、重要性を認識することになります。
コーチのスキルとして、次の様な方法を活用します。
環境設定
話しやすい状況を作ります。
承認
相手の存在を肯定します。「いつもがんばってくれて、ありがとう。」などです。
質問
相手に質問をし、考えてもらいます。「災害が起こると、だれが損をしますか。」などの質問により、重要性を認識してもらいます。
結果の確認
達成状況の確認をします。「それでは、一週間後に実行できたかを一緒に確認しましょう。」などです。
達成できた時には大いに喜こびます。喜んでくれる人がいると本人はやる気が高まります。設定した目標を達成しても達成しなくても、次の目標を設定します。あるいは、設定するように働きかけます。
従来の指導法として、パワハラ的な行為が多用されました。目標を一方的に設定するやり方などです。パワハラにより色々な問題が発生し、自殺者も発生してきました。
指導方法の変更により、大きな成果が達成できます。コーチングを安全管理に活用し、自主性を高めましょう。