消防設備士乙種6類の資格取得のために勉強をされている方の中には、一発合格するためには、どのような勉強方法で進めればいいのか悩んでいるのではないでしょうか。
実は、消防設備士の試験には過去問というものが存在していません。
この記事では、そんな消防設備士乙種6類試験のテキスト紹介しつつ、合格率、試験対策のポイント、またおすすめの勉強方法について紹介していきます。
目次
消防設備士には過去問が存在しない
消防設備士乙種6類は、消防設備士の資格の中でも消火器の点検・整備に必要ということもあり人気の資格です。
そんな消防設備士乙種6類の試験は、筆記試験4科目30問(マーク式)と実技試験1科目5問(記述式)の出題構成です。
実技試験は「実技」という名称ですが、筆記形式で鑑別問題(写真やイラストから正誤判断)を解きます。
勉強方法は、テキストによる学習と過去問を用いて、出題範囲の理解と実際の出題形式や傾向への対策を行うことが望ましいです。
しかし、先ほど冒頭で少し触れた通り消防設備士には過去問が存在していません。
というよりも試験問題が公表されていないのです。
公表されていないから、過去問を出しようがないのです。
なので、書店などで販売されている消防設備士の参考書や問題集に掲載されている問題は、それぞれの著者や会社が独自に収集した情報を元に再現された問題なのです。
書籍によっては、実際に受験した受験生のレポートを元に、問題を再現しているところもあります。
消防設備士の問題集
試験対策には、テキストによる暗記・出題される範囲の確認、内容理解の他、過去問を繰り返し解いて、傾向を掴み、問題になれることが重要です。
しかし、先ほどお伝えしたように消防設備士の試験対策には過去問集を使用することができません。
ですが、あらゆる情報を集めて可能な限り試験の問題を再現した問題集は存在します。
テキストによる勉強だけでは、出題方法や出題しやすい科目などはわからないため、正答率が上がらない可能性があるだけでなく、筆記試験と実技試験の出題方式がわかりません。
問題を再現した問題集では、過去問集同様に、実際の出題形式や問題の流れやクセ、どの項目から出題されやすいのか傾向や形式をつかむことができます。
さらに実技試験の鑑別問題の出題形式や傾向も把握できるので、ぜひ問題集を活用してください。
消防設備士乙種6類のおすすめ問題集
それでは、数ある消防設備士乙種6類の問題集の中から、一発合格を目指すためにおすすめの問題集を3冊紹介します。
消防設備士第6類 445問 令和6年版 単行本 (公論出版)
No | おすすめポイント |
---|---|
1 | 再現問題を数多く収録 |
2 | 過去に出題された分野を丁寧に解説(テキストとしての役割もある) |
3 | 実技問題も多数収録 |
主な特徴は、過去の試験情報から再現した問題を数多く収録しており、かなりの問題数をこなすことができる点です。さらに過去に試験で出題された分野のテキスト解説もあるので、間違った問題やわからない部分も1冊で解決できるのが嬉しいポイントです。
わかりやすい! 第6類消防設備士試験 (弘文社)
No | おすすめポイント |
---|---|
1 | ゴロ合わせなど暗記しやすい表記 |
2 | イラストと図解を豊富に活用 |
3 | 筆記試験と実技試験を網羅 |
「わかりやすい! 第6類消防設備士試験 (国家・資格試験シリーズ 186)」は、消防設備士乙種6類の筆記試験と実技試験の出題範囲を網羅したテキストです。
そして特筆すべきポイントは、文章に加えてイラストや図を用いた視覚的にわかりやすい解説です。
文章のみですと消防設備の解説や役割をイメージしにくい側面もあるため、イラストや図解による解説付きは独学や初めて受験する方にも助かります。
本試験によく出る!第6類消防設備士問題集 (弘文社)
No | おすすめポイント |
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1 | ゴロ合わせを用いた暗記対策 |
2 | 出題傾向の高い科目を中心とした解説 |
3 | 模擬試験を掲載 |
「本試験によく出る!第6類消防設備士問題集 (国家・資格シリーズ 189)」は、筆記試験と実技試験の問題集です。
主な特徴は、過去の試験を分析し、出題傾向の高い部分を中心に取り扱っている点です。 前段で紹介したテキストや過去問と共に活用すれば、出題傾向の高い重要問題を補強できます。
本試験の総仕上げの際にも活用してみるのもいいでしょう。
消防設備士乙種6類のテキストを使った勉強方法
消防設備士乙種6類の試験対策をこれから始める方は、まずテキストで各分野の内容に目を通します。そして、各分野で取り扱っている内容を理解した後に、再度テキストを開き暗記や設備の役割、法令など詳細を勉強します。
テキストで暗記や内容の理解が進んだ後は、過去問を再現した問題集を活用して何度も解くことが大切です。
知識は蓄えるだけでなく、本試験に対応できるよう実践形式で学習を進めて整理していきましょう。 問題集を何度も解くことによって、消防設備士乙種6類特有の出題傾向や頻度の高い分野がわかります。
筆記試験対策の次は、実技試験対策として鑑別問題の問題集を解きながら漢字の練習も行います。
実技試験は、消防設備の各部の名称や特徴を記述式で答える必要があるため、写真と名称・役割の暗記に加えて正しい漢字を書けなければいけません。
消防設備士乙種6類の試験について
ここで、消防設備士乙種6類試験の合格率をはじめ、合格に必要な勉強時間、過去問による勉強の必要性について解説していきます。
合格するために必要な期間
消防設備士乙種6類に合格するために必要な勉強時間の目安は、1日2時間の勉強をしたとして、一般的には1ヶ月~3ヶ月間といわれています。 物理や化学が得意な方や、消防設備に関わる仕事をしている方だと勉強時間も短くなるでしょう。
とはいえ、合格するための勉強時間や日程、スケジュールに目安はあるものの正解はありません。まずは1週間の生活リズムやスケジュール、空き時間から確保できる勉強時間を計算してみましょう。
合格率
消防設備士乙種6類の合格率は、例年35%~40%台で推移しています。また、合格ラインは例年60%以上で設定されています。
年度 | 令和5年度 | 令和4年度 | 令和3年度 |
---|---|---|---|
合格率 | 38.1% | 38.8% | 40.6% |
電鍵三種のような合格率が10%に満たないこともある資格とは違い、消防設備士乙種6類は、比較的取得しやすい資格といえるでしょう。
ただし、問題数が少ないため、筆記試験30問中約19問以上、実技試験約3問以上の正答数でなければ合格ライン60%以上とならない難しさもあります。
そのため、しっかり試験対策を行い、正答率を高められるよう準備が必要です。
消防設備士乙種6類はオンライン講座でも対策できる
ここまで市販のテキストによる消防設備士乙種6類の試験対策を紹介してきましたが、消防設備士乙種6類はオンラインの講座でも試験対策が可能です。
SATの消防設備士講座では、テキストだけではなく動画でも試験対策を行うことができます。動画とテキストはどちらもオリジナルの教材で、内容もリンクしています。
テキストは全ページフルカラーとなっているため、特に図やイラストが問題として出題される実技対策に有効です。
動画教材は、実績のある専門講師による講義動画が収録されており、PC、スマートフォン、タブレット端末からオンラインで視聴できます(Eラーニング講座の場合)。
例えば、移動中の電車の中ではスマートフォンで動画を視聴し、帰宅後はPCで続きから再生することも可能です。これにより、通勤や通学の合間にも手軽に効率よく学習を進めることができます。
今回の記事を参考に、試験対策のスケジュール作りや教材選びなどを参考にして、準備を始めてみてください。効率よく勉強を進めたい方は、オンライン講座がオススメです。