有機溶剤は使い方を誤るとめまいや吐き気などの症状を引き起こし、最悪死に至る可能性があります。その為、有機溶剤を取り扱う業務に従事する場合には、有機溶剤業務従事者教育を受講する必要があります。
この記事では、有機溶剤業務従事者教育で役に立つテキストの活用方法や、どこで購入できるのかを紹介していきます。
目次
有機溶剤業務従事者教育のテキストの利用方法
現場スタッフの教育用に使える
すでに現場経験があり、有機溶剤の講習を受講されているという現場スタッフへの再教育としてテキストを活用することもできます。
ご自身が講師となり講習を行うことにより、講習内容ではカバーできなかった知識をスタッフと一緒に共有することができます。これにより、作業従事者全体のスキルを向上させることも可能です。
有機溶剤業務従事者教育のテキストはどこで手に入る?
有機溶剤業務従事者教育のテキストを入手する方法は大きく分けて2通りあります。講習を受講するか、もしくはインターネットで購入するかの2つです。詳しく説明していきましょう。
講習や講座の受講費用にふくまれている
テキストは基本的に講習や講座で入手することが可能となっており、代金は受講料に含まれている場合が多いです。
あらかじめ、講習を申し込む前に教材費が込みになっているかどうか確認しておきましょう。
講習機関にもよりますが、テキスト代が別途となっている場合もあります。
受講費用は講習機関にもよりますが、教材費込みで8,000円~10,000円と若干ばらつきがあります。
ちなみに、この後にご紹介するWeb講座ですが、講習費と教材費と修了証発行費込みで8,800円からと費用が安くてオススメです。
インターネットで購入する
事前に自分で勉強される場合、もしくは講師としてテキストを利用したい場合は、Amazonや中央労働災害防止協会の安全衛生図書の販売HPを利用してインターネットで購入されることをオススメします。ここではインターネットで購入できる書籍について、2冊紹介します。
1.「有機溶剤中毒予防の知識と実践―作業者用教育テキスト」
・単行本:104ページ
・出版社:中央労働災害防止協会 (2021/07/30)
・発売日:2021年07月30日(改訂代第2版)
・定価 :990円(本体900円+税10%)
有機溶剤中毒を防ぐために気をつけなければいけない点をわかりやすいイラストと、丁寧な解説で説明されています。また、最新の法令や災害事例についても掲載されているので、とても勉強になります。
2.「あなたを守る! 作業者のための安全衛生ガイド 有機溶剤取扱い作業」
・単行本:32ページ
・出版社:中央労働災害防止協会
・発売日:2024年1月18日(改訂代第3版)
・定価 :605円(本体550円+税10%)
有機溶剤業務従事者教育の講習内容も踏まえて、作業に従事する方の安全をさらに向上させてくれる知識が記載されています。テキストを見ながら作業の一連の流れを確認することができます。
書籍はいくつか出版されていますが、基本的には出版社が一緒ですので法的に重要な部分や作業者として必ず知っておく必要がある情報については、どのテキストにも記載されています。
有機溶剤業務従事者教育はWebでも受講できる
ここまでテキストについていくつかご紹介しましたが、講習を受ける際に場所を選びたくないという方であれば、有機溶剤業務従事者教育のWeb講座をオススメします。
Web講座とは、パソコンやスマホ、タブレットさえあればどこでも受講可能なので、ご自宅や外出時など場所を問わず好きなところで学習を進めることができます。場所や時間に制約されないので、せっかくの土日休みを講習の予定で埋めてしまうということもありません。講習は動画での閲覧による講習ですので、分からない点は何度でも停止して再度視聴することが可能です。
また、受講代金をインターネットで支払うことができることもメリットのひとつと言えるでしょう。支払方法もさまざまな方法が利用可能となっていて、ネットショッピングと同じ感覚で気軽に申し込みが出来る点が便利です。
Web講座を受講できるサイトはインターネットで検索でき、講習の一部をサンプル動画やデモ映像で確認することも可能です。講師はどんな人なのか、実績があるかどうかをきちんと確認してから申し込みしましょう。
修了証がもらえるかという心配もあるかもしれません。ですが、講習の全課程修了者にはきちんと修了証が発行されますので、まったく心配する必要はありません。
自分に合った方法で有機溶剤業務従事者教育を受講しよう
有機溶剤は知識が知らない人と知っている人とが取り扱うだけで生死を分けてしまうほど、危険な物です。自分だけでなく、周りの人の大切な命を守る為にも、試験に合格して修了証を手に入れてから作業するように心掛けましょう。
そして有機溶剤業務従事者教育のテキストは講習後の試験で必要な知識、災害事例がきちんと記載されています。テキストは、受講料金に含まれている場合が多く、受講前に購入したいのであればインターネットで書籍を購入することも可能となっています。
また有機溶剤業務従事者教育を受講するにはWeb講座を受けるという方法もあります。Web講座は時間に縛られることなくスキマ時間に受講ができるので、忙しい方におすすめです。
自分に合った方法で有機溶剤業務従事者教育を受講するようにしましょう。