危険物取扱者という資格は、「危険物」を取り扱う為に必要な国家資格です。受験者数が多く、ほぼ毎週のように全国各地で試験が実施されています。
危険物取扱者の各種試験は、試験科目ごとに60%以上正解していれば合格できる試験ですので、出題傾向さえ理解すれば誰にでも合格できる試験です。
この記事では、出題傾向や頻繁に出題される問題についても紹介していきます。受験を検討されている方は、是非ご覧ください。
目次
危険物取扱者の出題問題の傾向は?
試験内容
危険物取扱者の資格試験の出題傾向を押さえる前に、まずはどのような試験内容なのかを確認しましょう。
試験は、甲、乙、丙と3段階にレベル分けされており、一般的には甲種が一番難しく、逆に丙種は比較的容易に取得可能となっています。
甲種危険物取扱者の試験科目と問題数
試験科目 | 問題数 |
危険物に関する法令(法令) | 15問 |
物理学及び化学(物化) | 10問 |
危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法(性消) | 20問 |
甲種の試験は、5肢択一のマークシート形式で、試験時間は2時間30分となります。
乙種危険物取扱者の試験科目と問題数
試験科目 | 問題数 |
危険物に関する法令(法令) | 15問 |
基礎的な物理学及び基礎的な化学(物化) | 10問 |
危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法(性消) | 10問 |
乙種の試験は、5肢択一のマークシート形式で、試験時間は2時間です。
丙種危険物取扱者の試験科目と問題数
試験科目 | 問題数 |
危険物に関する法令(法令) | 10問 |
燃焼及び消火に関する基礎知識(燃消) | 5問 |
危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法(性消) | 10問 |
丙種の試験は、4肢択一のマークシート形式で、試験時間は1時間15分となります。
甲種と乙種が5肢択一ですので、解答を選ぶことに関しては丙種の方が迷うことが少ないでしょう。
甲種、乙種、丙種のいずれもマークシート形式で、記述式の筆記試験や実技試験はありません。
よく出題される問題の傾向
試験問題の中では、特に出題されやすい傾向がある問題があります。
ここでは、乙4種と丙種の頻出問題をピックアップしてまとめましたので、乙4種と丙種の受験を予定している方は下記の項目は必ず解けるように対策をしておくと良いでしょう。
乙4種の頻出項目
下記が危険物乙四種の「よく出る問題」になります。これらの項目を特に集中的に勉強して、各試験科目で60%以上(合格ライン)を取れるように頑張りましょう。
法令 | 基礎物理学・基礎化学 | 性質・火災予防・消火 | |
1 | 指定数量の計算 | 物質三態 | 危険物共通の性状 |
2 | 保安講習 | 静電気 | 第4類危険物に共通の性状 |
3 | 予防規程 | 物理変化および化学変化 | 第4類危険物に共通の消火方法 |
4 | 定期点検 | 有機化合物 | 第4類危険物(ガソリン)の性状 |
5 | 保安距離 | 燃焼原理(燃焼三要素) | 第4類危険物(第2石油類)の性状 |
6 | 給油取扱所基準 | 消火三要素 | 事故の事例と対策 |
7 | 消火設備 | 消火設備 | ー |
8 | 運搬基準 | ー | ー |
9 | 移送基準 | ー | ー |
10 | 義務違反への措置 | ー | ー |
丙種の頻出問題
先ほども触れましたが、丙種は甲・乙種に比べて4肢択一となり、また問題数も少なくなります。その為、比較的簡単な試験だと捉えられることが多いですが、一問あたりの配点のウェイトが高くなりますので、一問ごとに正確に答えを導き出せるようにしておきましょう。
丙種試験では、毎回ほぼ同じ形式で出題される問題が多く存在します。特に、「静電気」や「引火点・発火点」は過去問題とほとんど変更されず、そのまま出題されることもあります。
危険物取扱者試験でよく出題される問題を押さえることが重要
まずは、危険物取扱者試験の出題傾向を押さえるための勉強方法について見ていきましょう。
過去問題を解く
出題される試験問題は基本的に過去問題が何度も使い回されて出題されています。
つまり、過去にどのような問題が出ていたのかを把握することが非常に重要です。
一度、危険物取扱者の試験を受験されると分かると思いますが、試験問題は原則持ち出し禁止となっているので、会場から持って帰ることはできません。
そのため、危険物取扱者の過去問を勉強する際には、市販されている参考書やテキストを活用することになります。勉強方法としては演習問題を何度も反復することで、繰り返し出題される内容を頭にインプットしていきましょう。
出題傾向を押さえたテキストや参考書を使う
書店やインターネットでもたくさんのテキストや参考書が販売されていますが、できるだけ最新の傾向を押さえた書籍を購入するようにしましょう。最新の書籍ほど出題傾向をきちんと押さえていて、試験に出やすい項目を効率よく学べます。
最近では、わかりやすい解説と豊富なイラスト・図表で書いてあるテキストも増えてきましたので、解説や図表も含めて、自分が分かりやすいテキストや参考書を選ぶと良いでしょう。
過去問題だけをまとめたテキストだと、どうしても文字の羅列ばかりで容易に頭で暗記することができません。
危険物取扱者の問題の対策ができる講座
危険物取扱者の試験対策は参考書でも対策可能ですが、ここではより効率的に合格へと近づける通信講座を使った対策方法について解説します。
通信講座ならポイントを絞って勉強できる
もし危険物取扱者の資格が欲しい方で独学する時間を確保することが出来ない方や、できるだけ早く資格を取得したい方には通信講座をオススメします。
SATの危険物取扱者のオンライン通信講座なら、よく出題される問題に絞って効率良く勉強することができます。
また、PCやスマートフォンやタブレット端末で動画を閲覧しながら受講できるので、講師の説明を繰り返し確認することができて、記憶にも定着しやすいということがメリットですので、活用してみてはいかがでしょうか。
特に、通勤時間や寝る前といった少しの時間を勉強にあてることが可能で、仕事で忙しい方に適した勉強方法です。
危険物取扱者試験の「よく出る問題」は必ずチェックしよう
危険物取扱者の試験は、出題傾向とよく出る問題を意識して押さえておくことで合格率を大幅に上げることが可能です。
また、一度取得してしまえば給与も上がりやすく、再就職にも繋がりやすい資格です。また効率の良い勉強方法として、いつでも好きな時間に勉強ができる通信講座が特にオススメです。
短時間で集中して勉強を行うことで、合格する確率は高くなります。是非とも一発合格を目指しましょう。