エネルギー管理士

【2024年版】エネルギー管理士の課目合格とは?計画的に勉強しよう

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エネルギー管理士は、熱分野・電気分野の2分野あり、それぞれ4課目の試験が実施されます。

4課目それぞれの合格基準を超えると合格ですが、エネルギー管理士においては過去に合格している課目の受験を免除できる合格課目試験免除制度があります。

この記事では、エネルギー管理士の課目合格と試験の概要、取得に有利な資格について解説します。

試験本番までの具体的な計画を立てる際に役立ててください。

エネルギー管理士の課目合格とは?

エネルギー管理士は、毎年夏頃に1年に1度だけ開催されますが、1度合格した課目の受験が2年間免除される「合格課目試験免除制度」があります。これは熱分野電気分野両方ともに適用されている制度です。

たとえば、1年間で2科目合格したとすると2年間で取得できます。

1年目に2科目、その後2年間で1課目ずつ合格した場合でも3年間での取得です。

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この制度を活用することで、1年間で取得する課目の狙いを定められるため、1日の勉強時間を少なくできます。

総合的な勉強期間としては長くなりますが、仕事が忙しく勉強時間の確保が難しい社会人の方などにはおすすめの取得方法です。

狙いを定める課目の組み合わせとしては、次の表を参考にしてください。

エネルギー管理士 課目合格制度を用いた勉強スケジュール例
勉強期間 熱分野 電気分野
2年間の例 1年目 法規+熱と流体の流れの基礎 法規+電力応用
2年目 その他2課目
3年間の例 1年目 法規+得意な課目
2年目 熱と流体の流れの基礎 電力応用
3年目 その他1課目

上記が課目合格制度を活用した組み合わせです。

熱分野では「熱と流体の流れの基礎」、電気分野では「電力応用」が1番難しい課目と言われています。

電力応用に関しては、微分・積分を必要とする難易度の高い計算問題が出題される年もあるため、これらの課目は長い時間をかけてじっくり対策しなければいけません。

暗記問題が多く点数の稼ぎやすい法規と組み合わせたり、長期的な勉強期間を設けたりして対策するのがおすすめです。

ただし、課目合格制度には注意点があります。

課目合格制度を活用する目的は「全課目が中途半端な状態で受験し、1課目も合格できないことを防ぐため」です。そのため、勉強の質を落としてよいわけではありません。

それぞれの課目において、効率のよい勉強を継続することが大切です。

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試験に対するモチベーションを維持させることはとても大変ですので、本番までの計画を立てることからスタートしましょう。
自分に必要な行動を明確にできるので、合格をイメージしながら必要な知識を身につけてください。

なお受験費用は受験のたびに発生するので、お金に余裕がある状態で課目合格制度を積極的に使いましょう。

【2024年版】エネルギー管理士の試験概要

ここでは、エネルギー管理士の試験概要について解説します。

試験の日程

令和6年度のエネルギー管理士の試験に関する日程については、次のとおりです。

公式サイト 省エネルギーセンター
申込期間(及び入金期限) 令和6年4月5日(金)から6月19日(水)
申込方法 郵便又はインターネット申込
試験日 令和6年8月4日(日)
受験費用 17,000円(非課税)

上記が試験の日程です。

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例年申込期間が試験日よりも2ヶ月近く前のため、申請を忘れずに完了させてください。

試験の出題内容と合格基準

エネルギー管理士は「熱分野」と「電気分野」でそれぞれにおいて出題課目が定められています。具体的には、「エネルギー総合管理及び法規」のみ共通課目で、それ以外は分野ごとの専門の科目となっています。

次の表を参考に、試験の出題内容と試験時間、合格基準について確認してください。

試験区分 出題課目 試験時間
必須共通課目 エネルギー総合管理及び法規 80分
熱分野 熱と流体の流れの基礎 110分
燃料と燃焼 80分
熱利用設備及びその管理 110分
電気分野 電気の基礎 80分
電気設備及び機器 110分
電力応用 110分
合格基準 各課目において60%以上の得点率(4課目合格で取得)

上記が試験の出題内容と合格基準です。

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試験では計算問題に悩んでいると、時間を大きく消費します。
課目ごとに出題数と総合得点も異なるため、稼げる項目で点数を稼ぎましょう。

エネルギー管理士試験の合格率

出題課目が多く、試験の範囲が広いエネルギー管理士ですが、どの程度の難易度なのでしょうか。

過去の実施データを参考に、合格率をみていきましょう。

実施年 合格率
2023年度 37.8%
2022年度 33.9%
2021年度 31.9%
2020年度 36.7%
2019年度 32.6%
2018年度 28.1%

上記が過去の試験の合格率と推移です。表を見て分かるとおり、エネルギー管理士試験の合格率は30%前後の水準で保たれています。

ただし、これは熱分野と電気分野のそれぞれを合算した数値となるため、各分野の合格率を表しているわけではありません。

自分にあった分野を選択して勉強を進めていきましょう。

エネルギー管理士の取得に役立つ資格や経験

エネルギー管理士では、熱分野・電気分野それぞれにおいて取得しておくと合格に役立つ資格がいくつか存在します。

試験区分 取得しておくと有利な資格
熱分野
  1. 冷凍機械責任者
  2. ボイラー技士
  3. 公害防止管理者
  4. 危険物乙種4類
電気分野
  1. 第三種電気主任技術者(電験三種)

とくに、電気分野に役立つ電験三種は、法規を除いた全ての知識がエネルギー管理士の問題を解くのに役立ちます。

エネルギー管理士は「電験2.5種」とも呼ばれることもあるほどです。そのため、就職・転職を検討している方は、どちらも取得しておきたいところでしょう。

熱分野における4つの資格は、それぞれの知識が試験の合格に役立ちます。また、試験内容に関係する仕事に従事している方は、現場での知識も合格に役立つでしょう。

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テキストの内容がイメージしやすくなるため、合格に必要な知識を整理しながら勉強してください。

エネルギー管理士の課目合格制度を積極的に活用しよう

この記事では、エネルギー管理士の課目合格と試験概要について解説しました。

エネルギー管理士は、4課目それぞれの試験範囲が広いため、短期間の勉強で合格するのが難しい試験です。

合格率も低く難易度が高いためモチベーションの維持が困難ですが、決して合格できない試験ではありません。限られた試験時間の中で効率良く問題を解き進めることがとても大切です。

日中の勉強が難しい方は、この記事で紹介した課目合格制度を活用して自分に合った方法でエネルギー管理士の取得を目指してください。

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