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技術士【経営工学部門】とは?取得のメリットや対策方法を解説

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技術士の資格は、建設部門の受験者が毎年一番多い傾向にありますが、それよりも受験者も少なく、また知名度があまり高くない経営工学部門にも大きなメリットがあります。

今回は経営工学部門の技術士を取得すると、どんなメリットがあるのか、試験対策も含めて解説します。

技術士【経営工学部門】について

ここでは技術士【経営工学部門】について、技術士の概要や合格率とともに解説します。

そもそも技術士とは

技術士とは、文部科学省認定の国家資格です。科学技術に関する高度な知識と応用能力及び技術者倫理を備えている有能な技術者として、資格が与えられます。21の部門に細かく分かれており有資格者のみが技術士の名称を使うことができます。

技術士【経営工学部門】とは

技術士【経営工学部門】とは、主に製造現場などでの生産マネジメント業といった領域を扱う部門です。またIT系によく見られるサービスマネジメントといったことも関わります。

なお経営工学が経営学と違うのは、数学的観点から生産効率を上昇させたりすることです。こういった点も技術士【経営工学部門】は理系分野における最高峰の資格と言えるでしょう。

経営工学部門の合格率

技術士経営工学部門の第一次試験と第二次試験の合格率は以下のデータをご覧ください。

年度 第一次試験 第二次試験
令和5年度 62.2% 12.2%
令和4年度 58.5% 14.0%
令和3年度 44.7% 7.6%
令和2年度 52.6% 11.8%
令和元年度 76.7% 14.0%

引用:公益社団法人 日本技術士会

第一次試験はそれなりに高い合格率ですが、第二次試験は年度によっては10%を切る年もありますので、徹底的な対策が必要です。

しかし、第二次試験では筆記試験と口頭試験が含まれるため、独学では難しいところがあります。というのも、第二次試験では経験に基づいた回答が求められるため、経験値が少ないと不利です。

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もし自分の経験や勉強だけでは限界があるため、身近に技術士の先輩や、それに近い能力を持つ方がいれば積極的にアドバイスを受けましょう。

技術士(経営工学部門)取得のメリット

経営工学部門の技術士になるとどんなメリットがあるのか、詳しく紹介します。

経営工学の知識が仕事に活かせる

仕事で問題が生じたときに幅広い経営工学の知識が大きく役立ちます。知識があると簡単に解決できる問題もあります。反対に知識がないことで苦しんでいる先輩や同僚を見る機会が増え、受験した価値を感じる方は多いようです。

技術士を名乗ることで信頼が得られる

「技術士」を取得することは、専門知識と経験をもっていることの証明になります。経営工学の技術士は一般的には知名度が低いかもしれませんが、特にメーカーでは評価される資格です。

また、実際の現場では難しい経営工学の手法より、専門外の方にいかにわかりやすく説明できるかが求められるため、資格を取得する際に培った知識と説明力を存分に活かすことができます。

転職や年収アップのチャンスが広がる

経営工学部門の技術士を取得すると、高度な業務に参加できる機会が増えるだけでなく、昇進や収入アップ、転職などにも有利に働きます。

また、独立にあたっても、技術士を持っていることが実績の証明になるため、仕事がしやすくなるでしょう。

技術士(経営工学部門)の試験対策方法

技術士の試験対策を紹介します。

第一次試験の勉強法

第一次試験の勉強の進め方は、基本書で知識を固めた後、問題集に入るという流れが基本になります。

第一次試験は、基礎科目、適性科目、専門科目の3科目に分かれており、すべてマークシート式で解答します。基礎科目と適性科目は他の技術士の部門と同じですので、問題集も多く販売されています。

問題集は繰り返して解きましょう。2回目以降などすでに学習している範囲であれば、負担が少なく、記憶もしやすいので、効率よく覚えられるでしょう。

しかし、専門科目は各部門ごとに問題が違うため、部門ごとの参考書が必要となります。経営工学部門の技術士の場合は、専門科目の参考書がほとんどありません。

そこで、専門科目の選択科目であるサービスマネジメントの分野に関して深く理解できる良書を紹介します。

サービスマネジメント入門―ものづくりから価値づくりの視点へ

この本は、サービスの特徴、サービスを考える際の枠組みと基礎から解説してくれます。実務に関する内容も実際の事例をもとに書かれているので、技術士試験にも大いに役立つでしょう。

第二次試験の勉強法

第二次試験では、筆記試験と口頭試験の対策をします。

まず、筆記試験は論文です。

必須科目と選択科目に分かれており、必須科目が2時間で1,800字以内の文章を完成させる必要があります。出題内容は部門全般にわたる専門知識、応用能力、問題解決能力及び課題遂行能力です。

選択科目は3時間半の試験となっています。600字以内1つ、1,200字以内1つ、1,800字以内1つと3つの記述論文を完成させる必要があり、かなりの重労働です。内容は、選択科目についての専門知識及び応用能力や、問題解決能力及び課題遂行能力を問われます。

合格にあたって大事なポイントは時間配分です。設問を解読し、骨子を作成し、チェックする時間をそれぞれおおよそで良いので決めておきましょう。合格基準を達成するには、骨子の作成が一番重要になるため、時間を多めにかけるのが良いでしょう。

この筆記試験に合格した人だけが、最後の試験である口頭試験を受験することができます。

口頭試験の対策に関しては、頭の中で考えた内容を簡潔かつ論理的に口に出して説明をする練習をしておきましょう。緊張すると本来の実力が発揮できないため、模擬口頭試験を受けて慣れておくことが重要です。

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社内に技術士の方がいれば、模擬面接を行い、アドバイスをもらいましょう。それが難しい場合は、外部機関を活用するのがよいでしょう。

技術士【経営工学部門】は通信講座で口頭試験対策ができる

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口頭試験の対策をしたくても、身の回りに技術士資格を持っている人がいないといったことも多いでしょう。そういう場合は通信講座を使って、口頭試験対策を行うことをおすすめします。

SATの技術士試験対策講座なら、経営工学部門の口頭試験対策がZOOMによって可能です。講師との模擬試験を1回30分×3回(パーフェクト講座および口頭試験試験対策講座の場合)で行うことができます。

ZOOMで行うことで自宅からも行うことができるので、わざわざ資格予備校へ足を運ぶ必要もありません。

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定年退職後も技術士保持者は、長く働けるといわれているので、収入面で大きな差がつきます。技術士は大変難しい資格ですが、試す価値は充分にあるので、挑戦してみてはいかがでしょうか。

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