2級ボイラー技士

2級ボイラー技士の受験資格とは?合格率や勉強方法について伝授!

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2級ボイラー技士はビルメンテナンス業において、昔から非常に人気で需要もある資格の一つです。近年は簡易ボイラーの登場により、需要が減少傾向にありますが、その分ボイラーのスペシャリストの需要が高まっています。

ボイラーに携わるためには必ず必要な資格になってきますので、ボイラーに関わる方は是非とも取得しておきたい資格です。試験もそこまで難しいものではなく、筆記と実技講習で取ることができるため、今まで取得していなかった方は是非とも取得をおすすめします。

そんな2級ボイラー技士ですが、具体的にどのような受験資格があるのか、また取得する際のメリットなどをこの記事では紹介していきます。受験を検討されている方は是非とも参考にしてみてくださいね。

1.2級ボイラー技士の受験資格を知ろう

ボイラー技士は昔からある資格の一つですが、メンテナンス業を始めとして様々な業界で需要のある資格です。受験の条件は難しくありませんが、免許の取得は少々特殊ですのでここでは受験資格について簡単に解説していきます。

1−1.ボイラーの実務経験がない場合

2級ボイラー技士の資格は筆記試験に関してはどなたでも受験することが可能です。しかし、筆記試験を突破したとしてもボイラーの取扱経験がない場合は免許を発行してくれません。そのため、実務経験が無い方に関しては実技の講習を受講する必要があります。

未経験からボイラーの講習を受けるパターンは、大きく分けて2つあります。

  1. ボイラー実技講習 20時間を受ける
  2. ボイラー取扱技能講習+4ヶ月の実務経験

この2つのパターン以外ですと海技士の資格が必要であったり、半年以上のボイラーの実地研修が免状の発行には必要になってくるため、未経験からボイラー2級の免許を取得する場合はこの2つが現実的と言えるでしょう。

この2つの方法にはどちらにも一長一短ありますが、未経験から2級ボイラーを使って転職活動などを行う場合には、①のボイラー実技講習が実技・座学を含めて3日間(20時間)で終了します。職場でボイラにー触れる機会が現段階でない場合はこちらがいいでしょう。

しかし、問題点としては実技講習は各都道府県ごとにきっちり日程が決められており、3日間通して講習を受講しなければいけない点です。この講習は筆記試験を受験前にも受講することが可能ですので、比較的空いている日程で先に講習を終了させておくのがスムーズに免許を取得できます。

ボイラー実技講習は受講する人が圧倒的に多いため、早めに予約しないとすぐに埋まってしまうこともあります。人数に限りがありますので早めに実技講習をおすすめします。

もしも、実技講習の3日間の休みが取れない場合や講習が埋まってしまった場合は②の取扱技能講習を受講しましょう。こちらはボイラーの実務経験が可能な環境にいる方のみとなってしまいますが、1日の座学と4ヶ月間の実務経験で免許が発行されます。

未経験で入社したとしてもボイラーの実務経験が長い分こちらのほうが、ボイラーへの理解度は多少高くなるかもしれません。ただ、条件がかなり限定的ですので可能ならば①のボイラー実技講習を筆記試験前に済ませておくのが早くて、楽でしょう。

1−2.ボイラーの実務経験がある場合 

職業訓練校や半年以上のボイラー実地研修を終えた人などの実務経験がある方の場合は、筆記試験をパスするだけで問題なく免許を取得することが可能です。筆記試験もボイラーを半年以上仕事で使っている方に関しては、問題なくクリアできるでしょう。

試験を突破した場合は実務経験の申請をしなければ、正式に認めてもらえません。厚生労働省の「免許試験合格者等のための免許申請書等手続きの手引き」に従って、実務経歴を記入し申請しましょう。

2.受験資格保有者が2級ボイラー技士を取得するメリット

2級ボイラー技士は昔から根強い人気のある資格の一つです。そんな2級ボイラーを取得する場合のメリットについてここでは紹介していきます。

2−1.仕事の幅は格段に広がる

ボイラーは簡易ボイラーなどの登場により、免許が必要ないボイラーなども一般的に普及しており、相対的に免許の需要は下がってきていることも事実です。しかし、まだまだ免許の必要なボイラーはありますし、簡易のボイラーが増えたことで専門的なボイラーを管理できる人は希少になってきています。

大型ビルや病院などボイラーを絶対に止められない場所などで常駐勤務など、より専門性が高まった仕事の一つと言えるでしょう。未経験でボイラーを管理したことがない人に比べれば、格段に仕事幅は広がるでしょう。

2−2.転職が可能になる

ボイラー2級は俗にいう”ビルメン4点セット”のうちの一つです。2級電気工事士、危険物取扱者乙種4類、第三種冷凍機械責任者、にボイラー技士です。この資格があればビルメンテナンス業のおおよその範囲をカバーできるため、昔から業界として必須資格とされています。

昔は資格を保有していなくても、問題なく転職もすることが出来ましたが現在では条件も厳しくなっており、転職にはこれらの資格がほぼ必須になってきています。そのため、ボイラー技士を持っていれば他の資格を順次取得すれば転職もそこまで難しくないでしょう。

ボイラー技士と実務経験を合わせれば、他の資格が仮になかったとしても転職も出来ます。未経験だと転職は厳しくなるため、ボイラー技士から取得して転職をしてしまってから他の資格を取得するという方法もいいかもしれません。

2−3.上級資格に挑戦できる

ボイラー技士の資格には2級の他に1級・特級と2つあります。この2つとの違いは扱えるボイラーの大きさの違いです。工場を始めとした大掛かりなボイラーの主任責任者に任命されるには1級以上のボイラー技士の免許が必要になってきます。

2級ボイラーを取得して、専門性を極めたいという場合には1級・特級ボイラーの資格の取得が必要になってくるでしょう。専門性が2級ボイラーとは格段に異なりますので、様々な場所からの需要があります。1級以上を取得して実務経験が十分ならば、特に問題なく転職もできるでしょう。

3.2級ボイラー技士の受験資格別、最適な勉強方法

2級ボイラー技士の試験は筆記試験と実技講習の2つに別れています。手順を間違えると免許の発行が遅くなってしまうため、ここでは受験資格別に最適な勉強法を解説していきます。

3−1.試験は実技講習対策が大切​

2級ボイラー技士の合格率は毎年60%前後で安定しています。近年は問題の見直しがされていることもあり、以前よりも難しくなっている傾向にあります。

従来の2級ボイラー試験であれば、過去問を何回もやり込めば合格ラインである60%までは到達出来ました。これは、過去問と類似もしくはほとんど同じような問題が実際に出題されるケースが合ったためです。現在、これが見直され過去問を解くだけでは安定して合格は難しくなってきています。

しかし、全体の合格率が急降下しているわけではないため、ボイラーの概要をしっかりと理解した上で過去問をすれば筆記試験は突破することができます。

筆記試験は独学でも毎日コツコツと少しずつでも行えば、合格ラインにいずれは達すると思います。試験日に向けて毎日少しずつ勉強しましょう。

3−2.実技は試験前に受講がオススメ

未経験の場合は前述の通り、実技の講習が必須になってきます。これがなければ筆記試験に合格しても免許を発行してもらえないため、2級ボイラー技士と名乗ることが出来ません。また、最短で講習を終えられるボイラー実技講習は3日連続の講習のため、1日でも休んだらその時点でアウトです。

3日連続で休みを取るのは難しいかもしれませんが、この講習の受講日に指定は特になく筆記試験の前にも受けることができるため、早めに受講して筆記試験だけに集中しましょう。筆記が受かって実技は予約ができずに半年後などになったら泣くに泣けません。

ボイラー技士を受講する段階が決まった時点でスケジュールを調節して、実技講習を先に終わらせておけば余計な手間をかけずに2級ボイラー技士の資格を取得できます。

4.2級ボイラー技士の取得難易度

2級ボイラー技士の資格難易度はそこまで高くはありません。ただし、”ビルメン4点セット”の中では一番面倒な資格ではあるかもしれません。資格の筆記試験は勉強すれば突破は可能な難易度ですが、実技試験は3日間の連続講習な上に曜日が指定されており、1日でも休んだらアウトです。

講習もしっかりと受けていれば修了出来ないことは無いと思いますが、日程を合わせて休みを確保したり、講習後に修了証を提出しなければいけなかったりと少々面倒ではあります。その分ボイラーの技士の需要は一定数ありますし、1級以上ならば転職にもそこまで困りません。

まずは2級を受講してからスペシャリストとして、更に上級な資格を取得するのも他の資格を取得して組み合わせて活用するのもいいかもしれません。

実技講習は受けられる場所が決まっているので問題ないとしても、筆記対策も必須です。当然ですが何もしなければ普通に落ちます。参考書もどれを選べばいいのか多すぎてわからないですし、本の場合は最新の情報が反映されるまで時間がかかります。

そこで、WEB受講をおすすめします。SATならばスマホからでも筆記試験の対策ができ、いつでも最新の情報をよりすぐりのスペシャリストが丁寧に解説しています。なかなか本を読んで勉強する時間がない方や移動時間に勉強したい人にはSATでサクッと筆記試験対策をして、2級ボイラー技士に合格しましょう!

5.まとめ

2級ボイラー技士は根強い人気を誇る資格の一つです。取得難易度はそこまで高くありませんが、転職時に必要になってきたり、上級資格に必要だったりと非常に汎用性の高い資格の一つと言えるでしょう。

問題は筆記試験よりも実技講習です。実技講習を受講し忘れたなんてことがないように受けると決まった段階で、しっかりと実技講習の予約をしておきましょう。実技を終えてしまえば後は筆記を勉強するだけですので、対策をしておけば合格は問題ないはずです。

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