建築物環境衛生管理技術者

ビル管理士の平均年収はおよそ400〜500万円!キャリアアップ方法も紹介!

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建築物環境衛生管理技術者の通称であるビル管理士は、大型商業施設や病院、オフィスなどのビルを、快適かつ安全に使うために必要な知識を持つとみなされる資格です。

さまざまなビルで活躍できるビル管理士ですが、年収はどれくらいなのか気になる方も多いはずです。こちらでは、ビル管理士の仕事内容と平均年収、年収を上げるキャリアアップ方法について解説します。

ビル管理士(ビルメン)の仕事内容と平均年収

ビル管理士の仕事内容と管理の種類、平均年収を見ていきましょう。

ビル管理士の主な仕事内容

ビル管理士は、3000㎡以上の面積(学校では8000㎡)があるビルにおいて、建築物の衛生環境を維持するための指導や監督をするのが主な仕事です。

たとえば、電気設備や空調設備、ボイラー設備などを点検する、廃棄物処理の際に業者と連携を取る、害虫駆除など、管理の種類は多岐に渡ります。

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ビル管理士が修理や清掃をすることはなく、ビルの異常がないかをチェックし、見つけ次第すみやかに対処するのが主な任務です。

ビル管理士の平均年収

ビル管理士の平均年収は、さまざまな求人を見る限り400~500万円といったところでしょう。

場合によっては年収500万円以上の方も少なくないため、企業の規模や、正社員もしくは契約社員といった雇用形態などが、年収に関わると考えられます。一方で、企業の規模が小さかったり、職歴が浅い場合などは300万円台の求人も見られます。

ビル管理士の給与形態は、基本給に手当を上乗せするケースが多いようです。ビルの管理は夜勤や宿直があるので、その分の手当があると給料が高くなります。

また、ボーナスが出るかどうかで年収は大きく変わります。ビル管理士の仕事を探す際はボーナスの有無を調べておくといいかもしれません。

年収アップ!ビル管理士のキャリアアップ方法

ビル管理士の年収は、以下の方法で年収が上がる可能性があります。将来を見据え、キャリアアップできる方法を取り入れましょう。

関連する資格や上位資格を取得する

ビル管理士だけで働くよりも、ビルメンテナンスに関連する資格を取得したり、上位資格を取得したりすると年収アップにつながります。

関連する資格とは、ビルメン4点セットと呼ばれる以下の資格です。

なお、上記資格に消防設備士を加えて「ビルメン5点セット」と呼ぶ場合もあります。

これらの資格を取得すると業務の幅が広がるうえに、それぞれの資格手当がプラスされることがあります。

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一般的にこれら資格の手当が7,000円~1万円ほどといわれているので、毎月の給与のベースアップできるのは大きなメリットでしょう。

また、ビル管理士のほかに、電験三種エネルギー管理士の上位資格を取得すると、さらなる手当アップが期待できます。

なお、電験三種とエネルギー管理士は、ビル管理士とあわせた3つの資格を「ビルメン三種の神器」といった通称で呼ぶこともあります。

これらの資格は難易度が高いうえにほかの業種に転職できるなど、可能性の幅が広がるでしょう。

会社選びのポイントになる「系列系」と「独立系」

ビル管理士として就職先を探す場合その会社の規模も大切ですが、「系列系」か「独立系」かで収入に大きく関係します。

系列系

系列系とは、大手企業のグループ会社や子会社のことです。

数多くのビルを抱える大手企業はビルの管理費を抑えるため、子会社を作って管理するのが一般的です。親会社が大手企業ということもあって、ボーナスが支給される、福利厚生が充実しているなど、系列系のメンテナンス会社は待遇が良い傾向があります。

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系列系メンテナンス会社は、鉄道や通信、建設や不動産、百貨店など、複数の建物を管理する企業が多いようです。

独立系

独立系とは、ビル管理を専門に行う会社のことです。

系列系は自社のビル管理という安定した仕事がある一方、独立系は仕事を入札などで自ら取らなければなりません。入札では額が低い会社が落札するため、人件費にしわ寄せがきて、給料が安くなってしまうのです。

ただし、独立系は残業が少ない傾向があるので、空いた時間を資格の勉強にあてられるなどのメリットもあります。

就職する際は「系列系」と「独立系」の違いを把握し、どちらが自分にとって働きやすいかを考えるといいでしょう。

ビルマネジメントを目指す

ビルマネジメントとは、ビルのオーナーに代わり、建物の運営を行う仕事です。たとえば、テナントの誘致や入居対応、賃貸借業の代行、建物の館内規則の作成などを行います。

ビル管理士に仕事を指示する側にまわるため、ビル管理士よりも立場が上になります。必然的にビル管理士よりも待遇が大幅にアップするので、長期的なキャリアアップに役立ちます。

ビルマネジメントに携わる場合、不動産系の宅地建物取引士(宅建)やビル経営管理士、マネジメント系のファシリティマネジャーなど、これまでとは異なる資格が求められます。ビル管理士の仕事から大きく出世したい方は、ビルマネジメントを目指すことをおすすめします。

ビル管理士は工夫次第で年収アップが可能

ビル管理士はビルメンテナンスの資格で上位資格にあたり、合格率は10%~20%と難易度が高い傾向にあります。

さらに、ビル管理士の資格に加え関連資格や上位資格を取得すれば、給料アップがしやすくなります。

就職先は系列系と独立系で待遇が大きく異なるので、両者の違いを把握したうえで仕事を探しましょう。

また、ビル管理士よりも立場が上の、ビルマネジメントという道もあります。求められる知識や資格が異なりますが、さらなるキャリアアップを目指す方は、挑戦する価値はあるでしょう。

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合格率は低めの資格ではありますが、ビル管理士だけではなくさまざまな関連した仕事があり、転職の幅も広いです。
コツコツと勉強を進めて、ぜひ資格取得を目指してみてください。

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