衛生管理者試験の申込は、他の資格と少し異なります。受験資格があるため、多くの準備物が試験の申込時に必要です。
また、受験資格の証明書類はすぐに用意できるものではありません。時間に余裕を持って、発行依頼することが大切です。
ここでは、試験の申込をする前の申込期限や提出書類、合格するまでの流れなど衛生管理者試験についての情報を解説しています。
目次
衛生管理者試験の申込に必要なもの
まず衛生管理者試験の申込に必要なものについて解説します。
申込に必要なものは、全部で6つです。
NO | 必要なもの |
---|---|
1 | 免許試験受験申請書 |
2 | 試験手数料8,800円(税込) |
3 | 証明写真1枚(30mm×24mm) |
4 | 本人確認証明書(自動車免許証のコピーでも可) |
5 | 「大学もしくは高校の卒業証書のコピー」か「大学もしくは高校の卒業証書のコピーまたは卒業証明書」 |
6 | 事業者証明書 |
※ 試験手数料は令和5年4月申込より、6,800円から8,800円に値上げされています。
上記の中でも「免許試験受験申請書」、「大学もしくは高校の卒業証書のコピー」か「大学もしくは高校の卒業証書のコピーまたは卒業証明書」、「事業者証明書」の3つは、揃えるのに時間が必要です。
具体的な詳細について紹介しますので、確認してください。
免許試験受験申請書
免許試験受験申請書を手に入れる手段としては、各地区にある安全衛生技術センターに取りに行く方法と郵送にて送付を依頼する方法の2つあります。
安全衛生技術センターは全国で7ヶ所しかありません。そのため、ほとんどの受験者におすすめなのが郵送での送付依頼です。
自分のタイミングで送付依頼できるため、遠いセンターまで申請書を取りに行く必要がありません。
安全衛生技術試験協会のサイトにある「受験申請書の請求」から申請書の郵送を依頼しましょう。依頼方法は受験したい各センター(または協会本部)に郵送で申し込みます。その際に返信用の封筒と送料分の切手などが必要になります。
また、会社からの指示で受験を命じられた場合は、申請書を用意してくれる企業もあるため、受験を取り扱っている係の方に確認してください。
「大学もしくは高校の卒業証書のコピー」か「大学もしくは高校の卒業証書のコピーまたは卒業証明書」
卒業証明書は、卒業した母校に発行依頼を行いましょう。手元に届いたら免許試験受験申請書に同封して提出します。
ただし、結婚などで名前が変わった方は注意してください。
卒業証明書に記載されている名前と現在の名前が異なる場合、それを証明する書類も一緒に提出しなければいけません。
具体的には、戸籍抄本や年金手帳にある旧姓の写しが必要です。運転免許証に記載されている旧姓でも問題ないので、余裕を持って準備しましょう。
事業者証明書
事業者証明書は、「安全衛生技術試験協会」のサイトからダウンロードできます。
受験申請書と一緒になっている様式を使用しても問題ありません。
手に入れた事業者証明書を事業者(会社の総務課など)に提出して作成の依頼を行ってください。
作成を依頼してから事業者証明書が作成されるまでの期間は、提出する事業者によって異なります。
申込期限に遅れないためにも、時間的に余裕を持って作成を依頼しましょう。
衛生管理者試験の申込方法
先ほどのセクションでは、試験の申込に必要な準備物について解説しましたが、申込方法としては、どのような手順となるのでしょうか?
ここでは、衛生管理者試験の申込が完了するまでの流れと詳細について解説します。
受験申請書を用意する
まずは、受験申請書を用意しましょう。具体的な入手方法としては、先ほどのセクションで解説したとおり、安全衛生技術試験協会のサイトにある「受験申請書の請求」から申請書の郵送依頼をしてください。
受験申請書類を作成する
受験申請書を入手したら申請に必要な書類を揃えます。先ほども紹介しましたが、今一度全て揃っているかを確認しましょう。
NO | 必要書類 |
---|---|
1 | 免許試験受験申請書 |
2 | 試験手数料8,800円(税込) |
3 | 証明写真1枚(30mm×24mm) |
4 | 本人確認証明書(自動車免許証のコピーでも可) |
5 | 「大学もしくは高校の卒業証書のコピー」か「大学もしくは高校の卒業証書のコピーまたは卒業証明書」 |
6 | 事業者証明書 |
上記の6つが必要です。申請が完了すると試験手数料は返還されないため、注意してください。
また、卒業証明書のコピーや事業者証明書については、先ほどのセクションにて具体的に解説したとおりです。
申込期限までに余裕を持って必要な書類を揃えましょう。
受験申請書を提出する
必要書類を揃えたら受験申請書を提出して申込が完了します。受験する地域を管轄している安全衛生技術センターに申請書を提出してください。
提出は、郵送する方法とセンター窓口に持参する方法の2つあります。往復にかかる時間や窓口での待ち合わせの時間を考えると、郵送がおすすめです。
第1受験希望日の2ヶ月前から14日前までが郵送の申込期限となっているため、必要書類が揃い次第、すぐにセンターへ提出してください。
また、窓口に直接持参される方は、センターの休業日に注意してください。持参する前に、センターの休業日について確認しておくと間違いありません。
申込が完了したら衛生管理者の試験勉強を開始しましょう。
受験票を受け取る
申込が完了すると10日以内に受験票が届きます。
もし、受験票が届かない場合は、第1希望日・第2希望日のうち実施が早い方の試験日の2日前までに、安全衛生技術センターに連絡してください。
受験票発行後は、試験日の変更と試験手数料が返還されないため、受験票が届くまでは気を抜かずに過ごしましょう。
衛生管理者試験の申込から合格発表までのフロー
では、衛生管理者試験の申込から合格発表までの流れについて解説します。
試験に合格するまでのフローは、次のとおりです。
NO | 申込から合格発表までの流れ |
---|---|
1 | 受験申請書を手に入れる |
2 | 受験申請書類を作成する |
3 | 受験申請書を提出する |
4 | 受験票を受け取る |
5 | 試験 |
6 | 試験結果を確認する |
7 | 合格 |
上記が申込から合格発表までの流れです。
試験のスケジュールと合格基準について詳しく見ていきましょう。
衛生管理者の試験日
衛生管理者の試験日ですが、各月に数回実施されます。ただし、センターごとに実施回数が違うため、注意してください。
試験日は、安全衛生技術試験協会のサイトにある「試験の日程」から全国のセンターで実施される日程を確認できます。
受験する地域を管轄しているセンターの詳細については、必ず見ておきましょう。
衛生管理者試験の合格基準
衛生管理者試験の合格基準は「科目ごとに40%以上の得点」かつ「合計点数が総得点の60%以上」です。
総得点で60%を超えていたとしても、各科目で40%以上の得点に達していない場合は、不合格となるため注意してください。
試験全体で総合的に点数が稼げるように対策を行いましょう。
衛生管理者試験の合格発表日
衛生管理者試験の合格発表日は、原則として試験日から7日後です。合格者には、合格発表日に「免許試験合格通知書」が郵送されます。
ただし、手に届くまで2~3日かかるため、すぐに合否を知りたい方は、各安全衛生技術センターの公式サイトにて確認しましょう。
NO | 公式サイトURL |
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1 | 北海道安全衛生技術センター |
2 | 東北安全衛生技術センター |
3 | 関東安全衛生技術センター |
4 | 中部安全衛生技術センター |
5 | 近畿安全衛生技術センター |
6 | 中国四国安全衛生技術センター |
7 | 九州安全衛生技術センター |
各センターのサイトにある「最新の合格者」から「免許試験」を選択すると合格者の受験番号を確認できます。
衛生管理者の申し込み方法と必要なものまとめ!
今回の記事では、衛生管理者試験の申込方法と必要なものについて解説しました。
記事の内容について、もう一度ポイントを見ていきましょう。
衛生管理者試験のスケジュール
NO | 試験のスケジュール |
---|---|
1 | 試験日は、各センターで各月ごとに実施される |
2 | 合格基準は「科目ごとに40%以上の得点」かつ「総得点の60%以上」 |
3 | 合格発表日は、原則として試験日から7日後 |
衛生管理者試験の申込に必要なもの
NO | 必要なもの |
---|---|
1 | 免許試験受験申請書 |
2 | 試験手数料8,800円(税込) |
3 | 証明写真1枚(30mm×24mm) |
4 | 本人確認証明書(自動車免許証のコピーでも可) |
5 | 「大学もしくは高校の卒業証書のコピー」か「大学もしくは高校の卒業証書のコピーまたは卒業証明書」 |
6 | 事業者証明書 |
衛生管理者試験の申込方法
NO | 申込方法 |
---|---|
1 | 受験申請書を用意する |
2 | 受験申請書を作成する |
3 | 受験申請書を提出する |
4 | 受験票を受け取る |
衛生管理者は、受験資格のある試験です。
そのため、時間に余裕を持って証明書類を用意しなければいけません。今回の記事で解説した内容を参考に、衛生管理者試験の申込を間違えずに終わらせてください。
無事に申し込みを行えば衛生管理者の勉強を進めていくだけです。衛生管理者試験は合格率も50%程度で、難関資格というわけではありませんが、しっかりと勉強をしておかないと合格することはできない試験です。
書店などで参考書を買って独学で勉強をすることも可能ですが、より確実に合格するためには通信講座を利用することもおすすめです。