エネルギー管理士

エネルギー管理士熱分野の攻略方法をマスターしよう

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エネルギー管理士には「熱分野」と「電気分野」の2分野があります。

それぞれで複数の科目と異なる内容が出題されるため、受験を考えている方は自分にあった分野を選択しなければいけません。

エネルギー管理士の熱分野と電気分野の違いや勉強方法について、試験の申し込みをする前に情報を集めておきましょう。

そこで今回は、エネルギー管理士熱分野の攻略方法について解説します。
エネルギー管理士の受験を検討している方は、必ず確認してください。

エネルギー管理士の熱分野と電気分野はどちらが良い?

エネルギー管理士には「電気分野」と「熱分野」の2種類がありますが、どちらを受験したほうがよいのでしょうか?

それぞれの分野の難易度を確認しながら、特徴を見ていきましょう。

熱分野の難易度

熱分野は電気分野よりも文章問題が多く、計算問題が少ないことが特徴です。

そのため、電気分野と比較して問題の難易度は低く、毎年の合格率は電気分野を上回っています。

「機械科の高専・大学を卒業している方」や「危険物乙4等を取得して設備管理業務を行っている方」にとって、熱分野は馴染み深い内容の試験となるはずです。

ただし、勉強しないで合格できるほど簡単な資格ではないため注意してください。

電気分野の難易度

電気分野の難易度は、「電験2.5種」と例えられる場合があります。

これは、「電気主任技術者試験」、通称「電験」と呼ばれる試験の中でも三種と二種の中間にあたる難易度という意味です。

そのため、電験三種を取得している方であれば、比較的短い勉強期間で合格を目指せますが、電気工事士までしか取得していない人は、勉強時間が長くなります。

「電験三種を取得できる実力者」や「高専・大学で電気を専攻している方」であれば、熱分野よりも電気分野を取得した方がよいでしょう。

初めて受験するなら熱分野がおすすめ

もし、初めてエネルギー管理士を受験するのであれば、電気分野よりも熱分野を先に受験しましょう。

先ほど解説したように、電気分野は電気数学の知識が必須ですし、計算式や文字式に対して耐性のある方でしか勉強を継続できません。

一方で熱分野は、難易度が高いことに違いはありませんが、計算問題が少ないため、勉強に対してのハードルが電気分野よりも低いでしょう。

では、エネルギー管理士熱分野に合格するための勉強方法としてはどういったものがあるのでしょうか?

次のセクションでは、熱分野の効率的な勉強方法について解説します。

エネルギー管理士熱分野に合格する勉強方法

ここでは、エネルギー管理士熱分野に合格するための効率的な勉強方法について解説します。

勉強法のポイントとしては全部で3つです。
全て重要なので勉強をスタートする前に、必ず確認してください。

過去問を中心に勉強を進める

エネルギー管理士熱分野の試験問題は、過去問題と類似した問題を多く出題してくる傾向にあります。

そのため、勉強は過去問を中心に進めていきましょう。
3~5年に一度の間隔で類似した問題が登場します。

しかし、最初のうちは分からない問題の方が多く、勉強が全く捗らないこともあるでしょう。

まずは、熱分野のテキストと問題集を活用して、分かる問題を少しずつ増やしてください。

試験の約1ヶ月半前までは、テキストと問題集を活用して解ける問題を増やしていき、残りの期間で苦手な分野を徹底的に克服すると効率的です。

最後のセクションで紹介するテキストと問題集を使用して、熱分野の勉強を実践しましょう。

各科目の得点源となる分野を徹底的に攻略する

エネルギー管理士の熱分野では、科目ごとに得点源となる分野が存在します。
分野ごとにまとめた表をみてみましょう。

科目 得点源となる分野
エネルギー総合管理及び法規 ・法令
・エネルギー管理技術の基礎
熱と流体の流れの基礎 ・熱力学の基礎
・流体工学の基礎
・伝熱工学の基礎
燃料と燃焼 ・燃焼計算
熱利用設備及びその管理 ・全体的に攻略しやすい科目

上記が熱分野の得点源となる分野です。

こういった問題は、ほぼ毎年出題されており、知識さえあれば解けるため、多くの点数を稼げるでしょう。

このように、エネルギー管理士試験では、各科目における得点を取りやすい分野を徹底的に勉強しておくことが大切です。

適度な勉強時間で長期的な勉強計画を立てる

エネルギー管理士は、短期間の勉強で合格できる試験ではありません。

専門的な知識を有している方であれば、勉強時間は比較的短くなるものの、それでも数ヶ月単位での勉強期間が必要となります。

そのため、勉強は長期的な計画を立てるようにしましょう。

短期集中の計画を立てると勉強のモチベーションが維持できず、試験に間に合わなくなる恐れがあります。

特に、仕事が忙しい方は、仕事が終わってから3時間近く勉強するのは体力的にも厳しいものがあります。

そういった方は、1日1時間の勉強を約1年間継続しましょう。

まずは、1日30分からでも勉強する習慣を身につけることが大切です。

エネルギー管理士熱分野のおすすめの問題集

エネルギー管理士試験は、過去問題と類似した問題を多く出題する傾向があるため、テキストと問題集を解くことは非常に重要です。

受験者や合格者から人気のある問題集活用すれば、勉強効率が上がるでしょう。

ここでは、エネルギー管理士熱分野の勉強におすすめのテキストと問題集について見ていきましょう。

エネルギー管理士試験熱分野 徹底研究

エネルギー管理士熱分野 徹底研究

オーム社が出版している熱分野専門のテキストです。

エネルギー管理士熱分野に登場する4科目分の必要最低限の情報が1冊にまとめられており、受験者から多くの人気を集めているのが特徴です。

各科目収録されている参考書と違い、1冊で試験に必要な知識を身につけられるため、テキストを4冊購入する必要がありません。

また、イラストや図も豊富に用いられているため、問題集と一緒に使うことで勉強の効率は格段にアップするでしょう。

「テキスト1冊で効率良く勉強したい」といった方は、この参考書と問題集を使って効率良く試験勉強をしてください。

2020年版 エネルギー管理士(熱分野)過去問題集

2020年版 エネルギー管理士(熱分野)過去問題集

オーム社が出版する10年間の問題が収録された問題集です。

過去に実施された問題の全問題を徹底的に解説しているのが特徴で、例年、受験者から人気を集めています。

イラストや図を多用した丁寧でわかりやすい解説のため、短時間で問題の解き方を理解できるでしょう。

また、過去問を分析して、科目ごとの出題傾向を一目で分かるように整理されているのも特徴です。

「情報量が多く、解説の分かりやすい問題集を使いたい」といった方は、この問題集を使用して勉強しましょう。

まとめ

今回の記事では、エネルギー管理士熱分野の攻略方法について解説しました。
記事の内容について、もう一度ポイントを見ていきましょう。

NO エネルギー管理士の電気分野と熱分野の違い
1 熱分野の難易度と特徴
⇒電気分野よりも文章問題が多いため、計算問題が苦手な方向け
2 電気分野の難易度と特徴
⇒計算問題が多いため、電験三種などの電気数学を専攻している方向け
3 初めて受験するなら熱分野からの取得がおすすめ
⇒毎年の合格率も熱分野の方が高いため
NO 熱分野におすすめの勉強方法
1 過去問題を中心に勉強を進める
⇒本番の試験問題は、過去問題と類似した問題を多く出題してくるため
2 得点源となる分野を徹底的に攻略する
⇒ほぼ毎年出題されるだけでなく、難易度も高くない問題であるため
3 適度な勉強時間で長期的に勉強する
⇒1日長時間の勉強はモチベーションが維持できないため

エネルギー管理士は、闇雲に勉強して合格できる試験ではありません。
正しい勉強方法を長期的に継続することで、合格する力が身につきます。

仕事の幅が広がる資格であるため、この記事で紹介した勉強方法やテキストを利用して、試験を攻略していきましょう。

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